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GemMed塾 新制度シミュレーションリリース

13年の医薬品国内生産、血圧降下剤が6231億円で最多-薬事工業生産動態統計

2014.12.22.(月)

2013年の医薬品の国内生産額は6兆8940億円、輸入額は3兆773億円だったことが、厚生労働省が19日に公表した薬事工業生産動態統計年報から分かりました。

薬事工業生産動態統計は、医薬品や医療機器の生産・輸入の実態を明らかにするために毎年行われている調査です。

 

医薬品の国内生産は6兆8940億円、輸入は3兆773億円

まず医薬品の生産・輸入状況を見てみましょう。

13年の国内生産金額は、前年に比べて1.2%減の6兆8940億円。うち医療用医薬品は1.1%減の6兆1940億円、一般用医薬品は1.7%減の6774億円となっています。

薬効大分類別では「循環器官用薬」が1兆2550億円(前年比3.2%減)で最も多く、構成割合は前年に比べて0.4ポイント減の18.2%となりました。

以下は、「中枢神経系用薬」が7968億円(同6.1%減)で構成割合は11.6%(同0.6ポイント減)、「その他の代謝性医薬品」が6662億円(同3.3%増)で9.7%(同0.5ポイント増)、「消化器官用薬」が5326億円(同6.9%減)で7.7%(同0.5ポイント減)、「血液・体液用薬」が4972億円(同2.7%減)で7.2%(同0.1ポイント減)と続いています。

医薬品の国内生産、「循環器用薬」が最も多く、次いで「中枢神経系用薬」「その他の代謝性医薬品」と続く

医薬品の国内生産、「循環器用薬」が最も多く、次いで「中枢神経系用薬」「その他の代謝性医薬品」と続く

各大分類項目の内訳は次のようになっています。

●循環器官用薬:「血圧降下剤」6231億円、「血管拡張剤」2137億円、「高脂血症用剤」2066億円ほか

●中枢神経系用薬:「解熱鎮痛消炎剤」1882億円、「その他の中枢神経系用薬」1754億円、「精神神経用剤」1676億円ほか

●その他の代謝性医薬品:「他に分類されない代謝性医薬品」4147億円、「糖尿病用剤」1542億円、「総合代謝性製剤」387億円ほか

●消化器官用薬:「消化性潰瘍用剤」3062億円、「その他の消化器官用薬」803億円、「下剤、浣腸剤」347億円ほか

●血液・体液用薬:「その他の血液・体液用薬」3185億円、「血液凝固阻止剤」979億円、「血液代用剤」712億円ほか

また薬効中分類別では、多いほうから「血圧降下剤」が6231億円(同0.7%減)で構成割合9.0%(前年から増減なし)、「他に分類されない代謝性医薬品」が4147億円(同4.5%増)で6.0%(同0.3ポイント増)、「その他の血液・体液用薬」が3185億円(同5.2%減)で4.6%(同0.2%減)、「消化性潰瘍用剤」が3062億円(同11.8%減)で4.4%(同0.6ポイント減)、「鎮痛、鎮痒、収斂、消炎剤」が2657億円(同0.4%減)で3.9%(同0.1ポイント増)となっています。

生産金額が前年に比べて大きく伸びたものを挙げると、「甲状腺・副甲状腺ホルモン剤」63.5%、「混合生物学的製剤」39.3%、「合成抗菌剤」27.0%、「その他の生物学的製剤」24.5%、「X線造影剤」16.3がそれぞれ2桁の伸び率を示しています。

次に医薬品の輸入額を見ると、前年に比べて9.2%増加し3兆773億円となりました。輸入金額は毎年10%程度伸びており、この5年間では44.7%の増加です。

薬効中分類別に輸入金額の多い医薬品を見ると、「その他の腫瘍用薬」4292億円(同5.3%減)、「糖尿病用剤」2307億円(同27.9%増)、「他に分類されない代謝性医薬品」2138億円(同13.2%増)、「抗ウイルス剤」1459億円(同20.3%増)、「精神神経用剤」1405億円(同1.2%減)という状況です。

輸入元は米国5795億円(輸入金額の18.8%)、スイス5047億円(同16.4%)、独4799億円(同15.6%)の3か国で輸入金額の半分以上を占めています。

 

医療機器は4割程度が輸入頼み、輸入の半分弱は米国から

医療機器の国内での生産金額は1兆9055億円、輸入金額は1兆3008億円でした。全体に占める輸入金額の割合は、医薬品の3割強に対し、医療機器では4割強と輸入への依存度が高くなっていますが、輸入金額の増加幅は医薬品ほど高くはありません。

国内生産金額を大分類別に見ると、「処置用機器」が最も多く4843億円(前年比3.5%増)・構成割合25.4%(同0.7ポイント増)でした。次いで、「画像診断システム」が2913億円(同0.4%減)で15.3%(同0.1ポイント減)、「生体機能補助・代行機器」が2618億円(同9.2%減)で13.7%(同1.5ポイント減)、「生体現象計測・監視システム」が2542億円(同4.5%増)で13.3%(同0.5ポイント増)、「医用検体検査機器」が1471億円(同7.3%減)で7.7%(同0.7ポイント減)などです。

また輸入金額を大分類別に見ると、「生体機能補助・代行機器」の3266億円(同1.1%減)、「処置用機器」の3017億円(同11.2%増)、「眼科用品及び関連製品」の1844億円(同8.7%増)、「画像診断システム」の1251億円(同5.4%増)、「治療用または手術用機器」の957億円(同12.1%増)が多い状況です。

輸入元は、米国6114億円(輸入金額の47.0%)、アイルランド1411億円(同10.8%)、独1116億円(同8.6%)となっており、米国のシェアが圧倒的に高いことが分かりました。

医療機器の輸入は米国からが最も多く、全体の半分弱を占めている

医療機器の輸入は米国からが最も多く、全体の半分弱を占めている

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