Generic selectors
Exact matches only
Search in title
Search in content
Search in posts
Search in pages
診療報酬改定セミナー2024 2024年度版ぽんすけリリース

緩和ケアチームと病棟スタッフを結ぶ「リンクナース」の養成を厚労省に要望―日看協

2015.4.16.(木)

 日本看護協会が14日、厚生労働省健康局の新村和哉局長に「行政保健師の質の向上への支援」や「がん診療連携拠点病院における緩和ケアや在宅緩和ケアの推進」などを求める要望書を提出しました。

リンクナースによる在宅緩和ケアの研修も重要

 地域包括ケアシステムの構築や、がんと診断された時点からの緩和ケア体制の整備が急がれる中、日看協は「行政保健師の資質向上」や「がん診療連携拠点病院における看護師への支援充実」などが重要と考え、次の4点を要望しました。

(1)行政法研氏の質の向上への支援

(2)統括保健師の配置の推進

(3)がん診療連携拠点病院などにおける緩和ケア、ならびに在宅緩和ケアの推進

(4)がん患者の仕事と治療の両立に向けた看護師による支援の質向上

 このうち(3)では「リンクナースの育成」や「リンクナースなどを対象とした訪問看護ステーションなどへの派遣研修事業」を実施するよう求めています。

 「リンクナース」とは、緩和ケアチームと病棟スタッフをつなぐ看護師のことです。日看協は、効率的なリンクナースを養成できるよう、「リンクナースに必要な基本的知識をインターネットにより配信する新たな研修事業」を提案しています。さらに、リンクナースなどを、在宅緩和ケアを提供する訪問看護ステーションなどに一定期間派遣し▽地域包括ケアシステムにおける訪問看護師の役割▽在宅緩和ケア―などを体験的に学び、拠点病院におけるがん看護に活かす研修を実施することも要望しています。

 また(4)では、がん患者が仕事を辞めずに闘病できるよう、「がん患者の就労に関する総合支援事業」などにおける医療従事者向けの研修を引き続き実施し、「看護職ががん患者に対する就労支援を確実に提供できる体制」を整えるよう求めています。

診療報酬改定セミナー2024