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14年の入院1件当たり請求点数は4万9808点、前年から微増―厚労省の社会医療調査

2015.6.18.(木)

 2014年6月審査分の入院レセプトを見ると、1件当たり請求点数は4万9808点で、前年に比べてわずかに増加したものの、病理診断、注射、画像診断、検査の請求点数が大きく減少している ―。このような状況が、17日に厚生労働省が発表した「2014年社会医療診療行為別調査」の結果から明らかになりました。

 また、0-74歳では「手術やDPCの割合が多い」が、75歳以上では「入院料等の割合が多い」というように、請求内容が大きく異なっていることも分かりました。

入院レセ、入院料やDPCの請求点数が増加

 社会医療診療行為別調査(社会医療調査)は、毎年6月審査分のレセプトをもとに、医療行為や傷病の状況を調べるもので、医科病院・診療所、歯科病院と調剤については、厚労省のナショナルデータベース(NDB)に蓄積されている全レセプトを集計対象にしています(歯科診療所は抽出調査)。

 まず、医科の入院について見てみると、1件当たりの請求点数は4万9808点で、前年に比べて552.6点、1.1%増加しています。

 内訳を見ると、▽入院料等(6.1%増)▽在宅医療(3.5%増)▽リハビリテーション(3.1%増)―などは増加していますが、▽病理診断(13.7%減)▽注射(11.1%減)▽画像診断(9.1%減)▽検査(8.0%減)―などでは大幅な減少が見られます。

 入院医療費においてシェアの大きい「入院料等」や「DPC」の増加が、全体の請求点数増に結びついています。

入院レセでは、「入院料等」や「診断群分類による包括評価等(DPC)」のシェアが大きいので、ここが請求点数全体に及ぼす影響が大きい

入院レセでは、「入院料等」や「診断群分類による包括評価等(DPC)」のシェアが大きいので、ここが請求点数全体に及ぼす影響が大きい

 1日当たり請求点数に目を移すと、14年は3183.8点で、前年に比べて31.5点、1.0%増加しています。内訳を見ると、1件当たりと同様に、入院料等(6.0%増)は増加していますが、画像診断(13.8%減)や注射(11.2%減)、画像診断(9.6%減)、検査(8.1%減)では大幅に減少しています。

入院外ではリハビリの請求点数が増加

 医科入院外について見てみると、1件当たり点数は1325.1点で、前年に比べて1.2点・0.1%減少しました。リハビリ(7.8%増)や注射(4.4%増)では増加が見られますが、投薬(4.4%減)や放射線治療(3.1%減)での減少も目立ちます。

 1日当たり点数は813.8点で、前年に比べて比12.4点・1.5%の増加とりました。やはりリハビリテーションが9.6%増加している点が目を引きます。

 入院外のレセプトでは、入院と異なり「大きなシェアを占める」項目がありません。このため、どこかの点数の増減が、請求額全体を引っ張ることがなく、1件当たり点数・1日当たり点数とも大きな変動はありませんでした。

入院外のレセでは、特に目立ってシェアの大きな点数項目がない

入院外のレセでは、特に目立ってシェアの大きな点数項目がない

特定機能病院、1日当たり平均で6210.9点を請求

 次に病院の入院点数(医科)を見ると、1件当たり点数は5万1688.1点、1日当たり点数は3229点となっています。

 病院の種類別に見ると、特定機能病院が最も高く、1件当たり6万8403.7点、1日当たり6210.9点です。次いで一般病院の1件当たり5万2998.5点、1日当たり4449.6点となっています。療養病床を有する病院では、1件当たり4万9893.4点、1日当たり2348.4点、精神科病院では、1件当たり3万7190.6点、1日当たり1301.2点となっています。

 また、病院の入院外点数(医科)は、全体では、1件当たり2078.8点、1日当たり1315.8点です。種類別に見ると、特定機能病院は1件当たり2862.2点、1日当たり2062.8点、一般病院は1件当たり2131.1点、1日当たり1400.7点などとなっています。

急性期病院の多くがDPCに参加する状況が浮き彫り

 さらに、DPCとDPC以外で比較してみると、DPCの1件当たり点数は5万9750.2点(前年に比べて3.5%増)ですが、DPC以外は4万2820.1点(同0.5%減)で、13年調査に比べて差が広がっています。

 一方、1日当たり点数は、DPCでは5540.3点(同0.4%減)、DPC以外では2246.1点(同1.8%増)となりました。

 内訳の中で手術点数を見ると、DPCでは、DPC以外に比べて、1件当たりで4.8倍、1日当たりでは8.5倍となっており、急性期病院の多くがDPCに参加していることが、こうした側面からも浮き彫りになっていると言えます。

DPCとDPC以外の入院レセを比較すると、DPCでは手術の割合が大きく、急性期病院の多くがDPCに参加していることが改めて浮き彫りになっている

DPCとDPC以外の入院レセを比較すると、DPCでは手術の割合が大きく、急性期病院の多くがDPCに参加していることが改めて浮き彫りになっている

 なお、DPCの1件あたり日数は10.78日で、前年に比べて0.41日とわずかに伸びていますが、DPC以外は19.06日で0.43日短縮しています。

75歳以上のレセ、手術やDPCの割合が小さい

 0-74歳の一般医療と、75歳以上の後期高齢者医療を比較してみます。

 1件当たり点数は、一般の入院が4万8005.4点、入院外が1196.6点なのに対して、後期の入院は5万1803.9点、入院外は1706.5点となっています。

 1日当たり点数は、一般の入院が3629.2点、入院外が784.8ですが、後期の入院は2826.9点、入院外は881.5点という状況です。

 つまり、入院については「後期高齢者は1日当たりの医療費は少ないが、入院期間が長い」、入院外については「後期高齢者は1回当たり医療費が高く、受診頻度も高い」と言えそうです。

 なお、入院の請求点数の内訳を、一般と後期で比較すると、後期では「手術やDPCの割合が小さい」「入院料等の割合が大きい」ことから、疾病構造や医療内容が一般と後期で相当程度異なることも分かります。

0-74歳の一般と、75歳以上の後期高齢者について入院レセを比較すると、75歳以上では手術やDPCの割合が小さく、急性期病院への入院が少ないことが分かる

0-74歳の一般と、75歳以上の後期高齢者について入院レセを比較すると、75歳以上では手術やDPCの割合が小さく、急性期病院への入院が少ないことが分かる

 最後に後発医薬品の使用状況を見ると、薬剤点数に占める後発品の点数割合は、▽総数12.5%(同1.4ポイント増)▽入院9.3%(同0.1ポイント増)▽院内処方(入院外・投薬)12.2%(同0.3ポイント増)▽院外処方12.7%(同1.8ポイント増)―となっています。