Ⅱ群、Ⅲ群の分岐点「手術指数」を見極める!―マンスリーレポート9月号特集より
2014.9.11.(木)
DPC対象病院は2012年度の診療報酬改定で、大学病院本院がⅠ群、これに準じる診療密度の急性期病院がⅡ群、それら以外がⅢ群にそれぞれ振り分けられた。Ⅱ群の病院としてみなされるには、「診療密度」「医師研修の実施」「高度な医療技術の実施」「重症患者に対する診療の実施」という4つの実績要件をクリアしなければならず、これらはいずれも厚生労働省が急性期病院に求めている姿と言える。
そのうちの一つ「高度な医療技術の実施」(実績要件3)を判断する指標が手術の実施状況で、「手術指数」として定量的に評価されている。手術指数は、いわば「急性期らしさ」の評価軸だ。この指数が高いⅡ群病院がどのような手術を行っているのかを、GHCのコンサルタントが分析した。
【マンスリーレポート9月号特集のポイント】
・Ⅱ群の病院による手術症例割合をみると、がん関連や整形外科系の手術で高い。
・がん関連では、指数の高い大腸がんの腹腔鏡手術の症例割合がⅡ群で高い。
・整形外科のうち椎骨関連の手術では、高難度の「椎弓形成術」の症例割合がⅡ群で高い。
・「短期滞在手術等基本料」が適用される手術では、2014年度診療報酬改定前に比べて増収になるものが多いが、手術指数は軒並み低い。
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