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“野菜を処方”やファストフード撤廃、米病院が「健康」PRであれこれ

2015.8.20.(木)

 米国の病院が「健康」をイメージしたユニークな取り組みで各種のピーアールを展開しています。薬の代わりに新鮮な野菜や果物を“処方”する医師の登場や、院内にあるファストフードの撤廃を宣言する病院も出てきました。

薬か手術かだけではない

 海外情報ニュースサイト「WORLDTRUTH.TV」の報道によると、薬の代わりに新鮮な野菜や果物の“処方”を始めたのは、テキサス州ヒューストンにあるメモリアル・ハーマン・メモリアル・シティ・メディカル・センターの肥満外科医長であるガース・デイヴィス氏(詳細は『This Doctor Prescribes Fruits And Vegetables Instead Of Drugs』)。

 デイヴィス氏は、「Farm(農業)」と「Pharmacy(薬局)」による造語の「Farmacy」のブランド名で、院内で野菜販売を行っています。医師は患者に薬を処方するか手術をするかを選択するだけではなく、新鮮な野菜や果物が健康な体を作ることも併せて教育すべきだと考えているためです。

 一方、「AFP」は米オハイオ州にあるクリーブランド・クリニックが入居していた米ファストフード大手のマクドナルドの店舗を退去させると発表(詳細は『米オハイオ州の病院、マクドナルドを構内から「追放」』)。クリニックの広報担当者は「病気の管理ではなく健康管理について人々に話し合ってもらうための取り組みの1つ」と話しているとのことです。

 このクリニックではこれまで、敷地内での禁煙はもちろん、院内の店舗でチョコレートバーや糖分の多い飲み物の販売、揚げ物の提供を禁止していたとのことです。

 日本の多くの病院でも、市民講座など「健康」をテーマにした集患イベントが開催されています。敷地内での禁煙のほか、健康維持のためのトレーニング施設や健康志向のメニューを用意したレストランを併設する所も出てきました(詳細は『【病院広報】「健康的で美味しい」と人気の病院レストラン』)。

 「健康」をキーワードにいかに病院がPRできるかは今後、国内でも注目されていきそうです。

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