【事例紹介】ユーザー間の情報共有で改善/日々のデータに国の行方見極めるヒント
2015.9.23.(水)
「改善のポイントが瞬時に分かる」が開発コンセプトの次世代型病院経営支援ツール「病院ダッシュボード」。新たなユーザー事例として、さいたま赤十字病院と埼玉石心会病院の事例をご紹介させていただきます(事例一覧はこちら)。ユーザー間での情報共有をきっかけとした改善活動に活用したり、日々のデータの中から行政の行方を見極めるヒントを得ているなどの報告をいただいています。
そうやって使うのか―。さいたま赤十字病院は、病院ダッシュボードのユーザー会への参加をきっかけに、はっきりと具体的な利用イメージが付き、今では最も活用しているユーザーの一つとなっています。
特に、ユーザー会で印象に残ったのは、同じ赤十字グループの足利赤十字病院の事例発表です。病院ダッシュボードの「外来分析」の機能を活用して行った外来縮小に向けた逆紹介の分析は、今でも院内で積極的に活用していると言います。
病院ダッシュボードは、単なる分析ソフトではなく、ユーザー事例を共有することができます。各病院のベストプラクティスをより多くの病院で共有し、幅広い範囲での医療と経営の質向上につながっています。
◆使い方イメージできれば強力なツール、外来分析で逆紹介推進やパス改善に活用
病院ダッシュボードを使うと、全国の病院の中で自院どの辺りに位置しているのか、課題が何かを一目で確認できるので、切り込みやすい―。こう特徴を言い表す埼玉石心会病院は、データ分析で課題解消の糸口を探せない時にこそ、病院ダッシュボードが役立つと指摘します。
病院ダッシュボードで院内の課題を洗い出し、DPCベンチマーク分析システム「EVE」で分析を深掘りするという利用イメージです。これは裏を返すと、EVEだけでは院内のどこに課題があるのかを大まかに把握するには限界がある、ということです。
また、病院ダッシュボードでデータをモニタリングしていると、「医療資源投入量だけを尺度にして高度急性期の病院を決めるのは難しいのではないか」などの疑問も湧いてくるとのことで、医療政策動向を見極める上でも、病院ダッシュボードがヒントを与えてくれると言います。