「診療情報は医療の質の基本、目指す医療は何か」、聖フランシスコ病院の改善事例
2015.9.30.(水)
診療情報は医療の質の基本、目指す医療は何か―。こう問いかけながら、「データの精緻化とデータ活用→フィードバック」を繰り返す聖フランシスコ病院。急性期病院激戦区、長崎県で、クリティカルパスの活用による病床機能に応じた入院医療の標準化・効率化のための体制整備・研究などを支援している同病院の医療情報科長の山岡早苗氏をインタビューしました。
急性期病院の激戦区、人口大幅減少にどう備える?
2010年から40年までの30年間に人口が20%以上減少する長崎県。離島もあるため二次医療圏別では大きな差があるものの、全体としては今後30年間で人口が40万人弱減少する見通しです。40年時点の人口ピラミッドは、東京都に比べてかなりスリムで、女性の高齢者が増加する逆三角形になるのが長崎県の特徴です。
こうした人口の大幅減少が待ち受ける中、長崎県ではほとんどの急性期病院が幅広い疾病を診療しており、同県はまさに急性期病院の激戦区です。
今後、地域の医療提供体制が再編されようとしている中、目指すべき方向性と地域ニーズを病院は熟考し、決断することが迫られています。
こうした中、聖フランシスコ病院では、さらなる医療の質向上に向けて、「病院ダッシュボード」を活用してクリティカルパスの見直しに取り組むなど、経営改善活動を推進しています。
以下では、病院ダッシュボードのユーザー会での山岡氏の事例発表をまとめてあります。ぜひご覧ください。