15年医療界の漢字、3年連続で「偽」 2位「乱」3位「忍」―メドピア調査
2015.12.22.(火)
注目された安全保障関連法案の審議や相次ぐテロや異常気象による不安などから、2015年は「安」が「今年の漢字」(主催:日本漢字能力検定協会)に選ばれました(関連記事『今年の漢字は「安」 清水寺で発表 2位「爆」3位「戦」』※2015年12月22日掲載確認)。
医療界に限定すると今年の漢字は何だったのか―。医師専用コミュニティサイト「MedPeer」を運営するメドピアが15年の医療界における漢字一文字について調査を行い、13年、14年に続き、3年連続で「偽」が選ばれました(メドピアのプレスリリースはこちら)
「信頼失った感じする」
「偽」の回答数は107件で全回答の3.6%。メドピアは「論文不正問題や『偽り』を象徴する社会問題が頻発したことから多くの票を集めた」としています。具体的な回答者のコメントとしては、「STAP細胞の件や、群馬大学病院での手術後の死亡の件など、信頼を失った感じがする」(50代、一般内科)、「精神保健指定医の申請において虚偽が見つかったことが思い出されました」(30代、精神科)などが挙げられています。
2位はわずか1票差で106件の「乱」。「さまざまな不祥事があり、医療界はかなり乱れた一年でした」(50代、一般内科)などの意見。次いで3位は「忍」で102件の回答数、「消費税が上がり診療報酬の改定も望めない中、現状に甘んじて目の前の患者さんや医療を支えている気持ちを表した」(60代、整形外科) などの訴えも見られました。
12月15日発表の「2015年 医学界・医師界における今年の漢字一文字」の公募期間は、11月23日から30日までの8日間。「MedPeer」内で調査を行い、有効回答数は2936件でした。