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診療報酬改定セミナー2024 看護モニタリング

予防通所介護事業所などでの運動機能測定をサポートするシステムを開発―キャノンMJ

2016.6.1.(水)

 介護予防通所事業所などで必要となる「利用者の運動機能を正確に測定し、記録を作成する」業務をサポートする―。

 こういったコンセプトに立った運動機能測定システム「ロコモヘルパー」を、キャノンマーケティングジャパン株式会社とキャノンITSメディカル株式会社が開発しました。

赤外線深度センサーカメラで要支援者の運動機能を把握、評価レポートを自動作成

 介護予防通所介護では概ね3か月に一度、利用者の状態を評価し、計画書を更新することが必要です。この評価に当たっては、例えば利用者の運動機能を測定し、計画書の中に盛り込むことになっています。

 しかし、運動機能の低下した要支援者について運動機能を測定するためには、▽測定者▽記録者▽介助者―といった人員が必要であり、また評価・記録という事務作業は多忙な事業所職員にとって大きな負担になっていると言います。

 そこでキャノンMJ社は今般、「測定をより簡易に正確に行う」「評価レポートを自動作成する」ことで、介護スタッフの業務負担を軽減することをめざし、ロコモヘルパーを開発しました。

 システムは、赤外線震度センサーカメラを用いて利用者の運動状況を測定し、電磁的に記録。さらに評価レポートが自動的に作成します。同社企画管理本部の伊原彰人本部長は、「人の動きを『運動』として認識させる技術の開発に力を入れた」と強調しています。

ロコモヘルパーは、赤外線深度センターカメラやPCなどのハードウェアと、キャノンMJ社とキャノンITSM社が開発した運動機能測定システム(ソフトウェア)で構成される

ロコモヘルパーは、赤外線深度センターカメラやPCなどのハードウェアと、キャノンMJ社とキャノンITSM社が開発した運動機能測定システム(ソフトウェア)で構成される

人(要支援者)の動きを「運動」として捉え、自動的に測定・記録する

人(要支援者)の動きを「運動」として捉え、自動的に測定・記録する

 ▽開眼片足立ち(何秒可能か)▽椅子立ち座り(一定の時間内に何回可能か)▽最大一歩▽通常歩行・最大歩行▽TUG(Time up and go、座位から目標まで進み、折り返して座位に戻るまでに係る時間)―について自動的に測定され、測定者や記録者の負担が大幅に軽減されます。

 またを測定後には、前回測定結果と今回測定結果を比較し、改善度合いなどを盛り込んだ「評価レポート」が自動的に作成されます。

今回測定結果と前回測定結果、改善度合いなどを盛り込んだ評価レポートが自動的に作成される

今回測定結果と前回測定結果、改善度合いなどを盛り込んだ評価レポートが自動的に作成される

 ロコモヘルパーは、ハードウェア(PCと赤外線深度センサーカメラ)とソフトウェアがセットとなり、1台当たり60万円からの価格が設定されています。キャノンMJ社では、主に介護予防通所介護事業所や介護予防通所リハビリテーション事業所での利用に期待を寄せています。

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