抗てんかん剤レベチラセタなど7医薬品、新たに「重大な副作用」-厚労省
2015.1.20.(火)
厚生労働省は9日、「レベチラセタ」(販売名:イーケプラ錠250ミリグラム、同500ミリグラム、イーケプラドライシロップ50%)など7つの医薬品に新たな「重大な副作用」があるとして、使用上の注意に追記するよう要請しました。
【関連記事】
カリウム製剤の急速静注、禁止なのに5件報告-11年以降、医療機能評価機構が注意喚起
事前説明なしなら「予期しなかった死亡事故」として報告-事故調検討会
7つの医薬品と、新たな「重大な副作用」は次の通りです。
(1)抗てんかん剤の「レベチラセタ」(販売名:イーケプラ錠250ミリグラム、同500ミリグラム、イーケプラドライシロップ50%)
●新たな【重大な副作用】:横紋筋融解症
(2)糖尿病用剤の「イプラグリフロジン L-プロリン」(販売名:スーグラ錠25ミリグラム、同50ミリグラム)ほか
●新たな【重大な副作用】:脱水
(3)糖尿病用剤の「トホグリフロジン水和物」(販売名:デベルザ錠20ミリグラム、アプルウェイ錠20ミリグラム)
●新たな【重大な副作用】:脱水、腎盂腎炎
(4)糖尿病用剤の「リナグリプチン」(販売名:トラゼンタ錠5ミリグラム)
●新たな【重大な副作用】:肝機能障害
(5)抗菌剤の「アモキシシリン水和物」(販売名:サワシリンカプセルなど)ほか
●新たな【重大な副作用】:無菌性髄膜炎
(6)抗ウイルス剤の「シメプレビルナトリウム」(販売名:ソブリアードカプセル100ミリグラム)
●新たな【重大な副作用】:白血球減少、好中球減少
(7)「乾燥弱毒生おたふくかぜワクチン」
●新たな【重大な副作用】:急性膵炎
厚労省は日本製薬団体連合会を通じて、各メーカーに添付文書の「使用上の注意」を速やかに改訂するよう求めています。医療現場では、これらの医薬品を使用する場合に患者の状態に異常があれば使用を中止するなど、注意が必要です。