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診療報酬改定セミナー2024 2024年度版ぽんすけリリース

有効期限切れの「イモバックスポリオ皮下注」を誤接種、厚労省は期限の確認を要請

2015.7.21.(火)

 有効期限の切れた、不活性化ポリオワクチンの「イモバックスポリオ皮下注」を誤って接種してしまった事例が報告されています。健康被害は確認されていませんが、ワクチン接種時には「有効期限を逐次確認」するよう、ご注意ください。

ロット番号「J0236」、今年6月5日までの製品を誤接種

 「イモバックスポリオ皮下注」(サノフィ株式会社)は、日本発の不活性化ポリオワクチンとして2012年4月に薬事承認され、9月から定期接種に用いられています。

 従前、使用されていた経口ポリオワクチン(生ポリオワクチン)では、極めて稀に「ワクチン関連ポリオ麻痺」が発生していたため、ポリオウイルスの病原性を排除して感染力をなくした不活性化ワクチンがわが国でも導入されたものです。

 今般、有効期限が今年6月5日(15年6月5日)までの製品が出荷され、有効期限の経過後に誤って接種された事例が48件、報告されました(7月15日時点、重複あり)。

 厚生労働省は「現時点で、誤接種による健康被害は報告されていない」としていますが、医療機関やメーカー、卸業者に対して「ワクチン接種時には有効期限を必ず確認する」ことなどを強く求めています。

(1)医療機関は、ワクチン接種時には有効期限を逐次確認する

(2)メーカーは、販売業者・卸売販売業者に出荷する際に有効期限が残り3か月を切っているワクチンを出荷する場合は、文書で確実に有効期限を周知する

(3)卸売販売業者は、医療機関へ出荷する際に有効期限が残り3か月を切っているワクチンを出荷する場合は、文書にて確実に有効期限を周知する

 今回、出荷された有効期限切れ製品のロット番号は「J0236」です。

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