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GemMed塾 看護モニタリング

酵素電極法による血糖測定、ヨウ素系消毒剤の使用部位からの採血は避けよ―厚労省

2015.7.24.(金)

 酵素電極法を用いた血糖測定を行う場合、「ヨウ素を含む消毒剤」などを使用した部位からの採血を避ける―。厚生労働省は21日付で、このような注意喚起を行いました。

採血へのヨウ素の混入で、実際よりも血糖値が高く出る

 血糖測定器(グルコース分析装置、自己検査用グルコース測定器・自動分析装置、血液検査用グルコースキット、自己検査用グルコースキット)のうち、酵素電極法を用いるものについて、実際の値よりも高い「偽高値」になる事例が報告されています。

 これは、患者から血液を採取する際に、ヨウ素系の消毒剤を用いて皮膚を消毒することで、皮膚に残留した消毒剤が採血の中に混入することが原因と考えられています。

 このため厚労省は、酵素電極法を用いた血糖測定器について、添付文書の「使用上の注意」に、「ヨウ素を含む外用薬を使用した部位からの採血は避けること」との記載を追記するよう機器メーカーに要請しています。

 医療現場において血糖測定を行う場合にもご留意ください。

 なお、プラリドキシムヨウ化メチル(解毒剤のパム静注500ミリグラム)を投与している患者については、酵素電極法だけでなく、酵素比色法を用いた血糖測定器でも血糖の「偽高値」が出るケースがあるため、厚労省は2007年9月に注意喚起を行っています。

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