病院の病床数、15年5月には156万7636床に―医療施設動態調査
2015.8.3.(月)
厚生労働省が7月31日に発表した医療施設動態調査によると、病院の病床数は2015年5月には前月に比べて179床減少し156万7636床となったものの、一般病床は644床増の89万4317床になったことなどが分かりました。また、全国の病院数に変化はありませんが、有床療所数は99減少して8060施設となっています。
有床診療所、8000施設割れ目前
15年5月の医療施設総数は全国で17万8267施設あり、前月よりも109施設増加しました。増加の主な要因は「無床の一般診療所の増加」で、前月に比べて197施設増加しています。
病院は8484施設で、前月から変化ありません。種類別に見ると、一般病院は7420施設で前月比1施設増、精神科病院は1064施設で前月比1施設減となりました。
一般病院の中で、療養病床を持つ病院は3852施設(前月比2施設減)、地域医療支援病院は488施設(前月比3施設増)となっています。
また有床診療所は8060施設で、前月から99施設減少しました。8000施設割れ目前と言えるでしょう。
病院病床の減少傾向続く
病床数に目を移すと、15年5月の全数は167万6601床で、前月から1245床減少しました。
このうち病院の病床数は156万7636床で、前月に比べて179床減少しています。平均在院日数の短縮が進む中では病床数の削減が避けられず、今後も減少傾向が続くと考えられます。ただし、一般病床に限ると644床増の89万4317床となりました。
また有床診療所の病床数は前月から1056床減少し、10万8884床となっています。
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