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GemMed塾 看護モニタリング

患者の満足度は外来57.9%、入院66.7%-14年受療行動調査

2015.9.9.(水)

 厚生労働省が8日に公表した2014年受療行動調査(概数)の概況によりますと、全国の病院の外来を受診した患者の57.9%が、医師やスタッフの対応などに満足していて、不満を感じている患者は4.9%にとどまることが分かりました。調査は同省が3年ごとに実施していて、外来患者の満足度は、1996年以降では2008年の58.3%に次ぐ高さです。入院患者の満足度も66.7%と高く、不満を感じている患者は4.6%にとどまりました。

 外来患者の満足度を項目別に見ると、「医師以外のスタッフの対応」に対する満足度が最高の58.3%で、「医師との対話」(55.8%)もこれに次ぐ高さでした。これに対して、「診察までの待ち時間」への満足度は28.1%にとどまり、「不満」が27.4%を占めました。

 病院の種類別では、「特定機能病院」が65.1%で最も高く、これに500床以上の「大病院」(特定機能病院などは除く)の60.4%、「療養病床を有する病院」の57.0%が続きました。これ以外は、20-99床の「小病院」が56.9%、100-499床の「中病院」が56.0%という結果です。

 入院患者の満足度も特定機能病院が最高で、全体の76.7%を占めました。以下は、大病院72.0%、中病院68.3%、小病院66.9%と大規模な病院ほど満足度も高くなりました。療養病床を有する病院への満足度は63.2%でした。

 受療行動調査は医療行政を検討する際の参考資料にするのが目的で、医療に対する患者の認識などを聞いています。今回の調査は昨年10月21-23日にかけて実施し、外来・入院の患者計19万5155人に調査票を配布、15万4456人から回収しました(回収率79.1%)。
2015.9.8医療現場をウォッチ 受療行動調査

■待ち時間「30分以内」が約半数

 調査では、外来での待ち時間の長さも聞いていて、全体の25.0%が「15分未満」という結果でした。これに「15-30分未満」を合わせると、半分近くが30分以内に診察を受けています。ただ、中には「3時間以上」(1.9%)と回答した患者もいました。

 また、外来での診察時間は「3-10分未満」の割合が51.2%で最も高く、これに「3分未満」の16.5%を合わせると「10分未満」が全体の67.7%を占めました。診察時間の年次推移を見ると、「10分未満」が毎回おおむね6-7割で推移しています。

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