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有床診療所は8007施設、病院は8481施設―医療施設動態調査(15年7月)

2015.10.13.(火)

 厚生労働省が9日に発表した医療施設動態調査によると、病院の病床数は2015年7月には前月に比べて485床減少して156万6367床となり、療養病床は127床減、一般病床は18床減となっていることが分かりました。

 また有床診療所は24施設減少し、8007施設となっています。なお、2014年(平成26年)医療施設(静態・動態)調査の取りまとめに伴って、昨年(14年)9月以降の数値をを再集計したため、前月(15年6月末)までとは数値が異なっている点にご留意ください。

有床診療所は8007施設、8000施設割れ目前

 15年7月の医療施設総数は全国で17万8059施設あり、前月よりも6施設増加しました。これは「無床の一般診療所」が増加しているためで、無床診は前月に比べて32施設増加しています。

 病院は8481施設で、前月から1施設減少。種類別に見ると、一般病院は7417施設で前月から増減なし、精神科病院は1064施設で前月から1施減少しています。

 一般病院の中で、療養病床を持つ病院は3847施設(前月から増減なし)、地域医療支援病院は498施設(前月から1施設増)となりました。

 また有床診療所は8007施設で、前月から24施設減少しました。8000施設割れ目前となっており、本記事が掲載された時点では、すでに8000施設を切っていると考えられます。

病院数は8481施設で前月から1施設減少、有床診療所数は8007施設で前月から24施設減少

病院数は8481施設で前月から1施設減少、有床診療所数は8007施設で前月から24施設減少

有床診の病床数、前月から343床減って10万8234床に

 病床数に目を移すと、15年7月の全数は167万4682床で、前月から828床減少しました。

 このうち病院の病床数は156万6367床で、前月に比べて485床減少しています。急性期病院を中心に平均在院日数の短縮が進められる中では、病床稼働率を維持するために病床数削減が避けられないケースも少なくありません。今後も病床数の減少傾向が続くと考えられます。

 一般病床については前月から18床減少(89万4337床)、療養病床は同じく127床減少しました(32万8327床)。病院と有床診を合わせた、療養病床数は緩やかな減少傾向にあります。

病院の病床数は減少傾向にあり、2015年(平成27年)に入ってから拍車がかかっている状況に変わりはない

病院の病床数は減少傾向にあり、2015年(平成27年)に入ってから拍車がかかっている状況に変わりはない

療養病床数(病院+有床診)は緩やかな減少傾向にあり、15年3月から減少傾向が強くなっている

療養病床数(病院+有床診)は緩やかな減少傾向にあり、15年3月から減少傾向が強くなっている

 また有床診療所の病床数は前月から343床減少し、10万8234床となっています。こちらも、そう遠くない時期に10万床を切りそうな状況です。

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