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GemMed塾 短期間で効果を出せるコスト削減の手法とは ~パス改善と材料コスト削減~

医療の未来を拓く「データロックスター」、GHCがBIツールセミナーで講演

2015.12.28.(月)

 政府や企業による「ビッグデータ」の活用が進み、ここ数年、データ活用の専門家が「データサイエンティスト」と呼ばれ、脚光を浴びています(関連記事『「医療の質」を決める「裏方」、事務職員からデータサイエンティストへ』)。同じく、データ活用の専門家を「データロックスター」として急成長しているIT関連企業があります。データの視覚化を支援する「BI(Business Intelligence)ツール」を提供する米Tableau(タブロー:日本法人のホームページはこちら)です。

セミナーで配布されたタブロー社のマウスパッド

セミナーで配布されたタブロー社のマウスパッド

 データロックスターのキーワードには、「より創造的なデータ活用の推進」という熱い想いが秘められています。そんな熱い企業であるタブローの日本法人が主催する「医療業界におけるタブロー活用セミナー」が12月25日開催され、GHCマネジャーの井口隼人とコンサルタントの澤田優香が講演させていただきました(セミナー概要はこちら)。

米上位17病院の14病院が採用

 米タブローは、組織が保有するビッグデータを重要な意思決定に活用する手法「BI」に特化した高速処理の視覚化支援ツールを提供しています。高額であることが多いBIツールですが、タブローはそれを低価格で、一つひとつの処理速度を速く、しかも基本はマウス操作のみで簡単に扱うことができます。

 安い、速い、簡単の三拍子そろっていることが世界の3万5000社以上の組織に受け入れられ、急成長を遂げています。医療界でもタブローの活用は進んでおり、米国の上位17病院のうち14病院に採用され、さまざまな経営改善に役立てられています。(「U.S.News&WORLD REPORT」の2014-2015年ランキングはこちら

 ビッグデータ活用はこれまで、より高速なデータ処理速度や専門知識の必要性などの「壁」がありました。タブローはこれらの壁を、米スタンフォード大学発で自社開発の高度な技術力を用いて打ち壊し、ユーザーがより自由、かつ目的と合致したデータ分析をするための支援を目指しています。

 ビッグデータ活用の領域で、より創造的で革新的なロックスターのようなユーザーを、一緒に育てていきたい――。「データロックスター」のキーワードには、このような思いが込められているようです。実際、米国では音楽界のロックスターを招いたド派手なイベントも開催しているとのことです。

時間をかけるべきはアクション

 日本の医療界においては、GHCが積極的にタブローの活用を行っています。今回の「医療業界におけるタブロー活用セミナー」では、タブロー日本法人による米国の医療界におけるトレンドと事例紹介と製品デモが行われた後、GHCの井口と澤田が講演いたしました。

セミナーは大盛況でタブロー日本法人の浜田俊社長も挨拶に駆けつけてくれました

セミナーは大盛況でタブロー日本法人の浜田俊社長も挨拶に駆けつけてくれました

GHCの井口隼人(左)と澤田優香

GHCの井口隼人(左)と澤田優香

 「日本の医療データ分析の現場から」と題して、井口が日本の医療制度とデータ分析の必要性について解説。澤田が、実際の医療ビッグデータを用いた分析事例について紹介しました。井口と澤田は分析に時間をかけるのではなく、分析に基づいた戦略立案や実行などのアクションに時間をかけるべきであることを強調し、「タブローを活用することで分析にかける時間を大幅に短縮することができる」と述べました。

解説を担当したコンサルタント 井口 隼人(いぐち・はやと)

iguchi 株式会社グローバルヘルスコンサルティング・ジャパンのコンサルティング部門マネジャー。
筑波大学生物学部卒業。日系製薬会社を経て、入社。病床戦略支援、人財育成トレーニング、DPC分析、がん分析、臨床指標分析などを得意とする。東京医科大学病院(事例紹介はこちら)、済生会宇都宮病院(事例紹介はこちら)、さいたま赤十字病院(事例紹介はこちら)、広島市立安佐市民病院(事例紹介はこちら)、相澤病院、旭川赤十字病院など多数の医療機関のコンサルティングを行う。「ダイヤモンドQ」(関連記事はこちら)など雑誌、テレビ、新聞などへのコメントも多数。
解説を担当したコンサルタント 澤田 優香(さわだ・ゆうか)

sawada 株式会社グローバルヘルスコンサルティング・ジャパンのコンサルタント。看護師、保健師。
聖路加看護大学卒業後、集中治療室の勤務を経て、入社。看護必要度分析、看護業務量調査、DPC別診療科検討、病床戦略分析、マーケット分析などを得意とする。多数の医療機関のコンサルティングを行うとともに、社内のアナリスト育成や看護関連プロジェクト(看護必要度勉強会など)などでも精力的に活動する(東京医科大学病院の事例紹介はこちら)。
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