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GemMed塾 看護モニタリング

「300床台で年に3億円規模」大幅減収を回避せよ 病院ダッシュボード体験会でデータ活用法を指南

2014.11.19.(水)

 「コンサル視点が瞬時に分かる」をコンセプトにGHCが開発した次世代型病院経営支援ツール「病院ダッシュボード」の操作体験会が17日、東京・新宿のGHCオフィスで開催されました。10月から6か月連続で開催する操作体験会の2回目です(関連記事『コンサル視点が瞬時に分かる「病院ダッシュボード」、半年間連続の操作体験会をスタート』)。

GHCコンサルタントの簗取萌

GHCコンサルタントの簗取萌

 今回のテーマは、「2025年を乗り切る病院とは~看護必要度データを用いた検討事例~」で、MBAホルダーで看護師資格を持つGHCコンサルタントの簗取萌が講演しました。

 2014年度診療報酬改定は、急性期病院に対して「急性期らしさ」をますます求める改定になりました。病院の収益構造(入院部門)は、入院料が全体の43.9%を占め、仮に7対1入院基本料を算定できなくなると、300床台の病院で約3億円(年間)の減収になります。そのため、「急性期らしさ」をいかに維持するかに多くの急性期病院が注目しています。こうした背景を受けて簗取が現在、取り組んでいる入院患者の重症者割合(重症度)など7対1の算定要件を全病棟で満すためのプロジェクトの一部を紹介しました。

 紹介したのは、DPCデータと看護必要度データをマッチングさせることにより、各病棟の重症度を正確に把握するという手法です。これによって重症度の基準値である「15%以上」を全病棟で満たすための「病棟再編シミュレーション」を行い、これを実行します。

 看護必要度とDPCのデータをマッチングさせるのは、看護必要度の過大評価や過小評価を防ぎ正確さを担保するためで、GHCが独自に考案した手法です。

 例えば、重症度が低くなりがちな血液内科がある病棟では、この値を15%以上に維持しにくい傾向にあります。そこで、重症度が11.9%で、A病棟に入院中の血液内科の非ホジキンリンパ腫(手術無)の症例と、22.2%のB病棟の悪性腫瘍疾患の肺(手術無)と乳房(手術有)を入れ替えることで、A病棟では重症度15.9%、B病棟では18.1%と、どちらも基準値をクリアできたケースを紹介しました。

 簗取はこの事例について「病棟ごとに診療科の枠を外して、高い重症度と低い重症度をうまく組み合わせることがポイント」と指摘しました。その上で、こうした手法はあくまで一例で、「自院が目指す方向性を描き出して、現状とのギャップを埋める努力をデータに基づいて実行することが大切」と話しました。

時間は分析ではなく、アクションに費やせ

 この日は病院ダッシュボードの操作体験会も行われ、GHCが用意したパソコンを使って、「病院ダッシュボード」の具体的な操作方法を学びました。

 病院ダッシュボードの詳細は、以下のPRサイトからも確認できますのでぜひ、ご覧ください。

◆病院ダッシュボードPRサイト

 また、病院ダッシュボードの開発背景や製品概要をYouTubeチャンネルの動画でもご覧ください。

◆病院ダッシュボード関連動画

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