15年度の機能評価係数II、後発医薬品係数が最も大きく影響
2015.4.28.(火)
2015年度のDPC病院における機能評価係数IIの内訳が明らかになりました。それによりますと、後発医薬品の使用割合に着目した「後発医薬品指数」は満点の病院が300を超え、「後発医薬品係数」の分布も0.012以上が最も多くなっています。
後発医薬品指数、満点取得が300病院超
機能評価係数IIの内訳は、27日に開かれた診療報酬調査専門組織のDPC評価分科会で公表されました。
係数ごとの分布を見ると、次のようになっています。
厚生労働省保険局医療課の担当者は、後発医薬品指数について、「満点の『後発薬割合が60%以上』となっている病院が300を超えた。14年度は150病院程度だったので、後発薬の使用が促進している」と指摘しましたが、そのほかの係数には14年度と比べて大きな変化は見られません。
このデータを基にGHCアソシエイトマネジャーの湯原淳平が「機能評価係数IIの合計値に7つの係数がどれだけ影響を与えたのか」を分析した結果、後発医薬品係数の影響が最も大きく、次いで「救急医療係数」「複雑性係数」「効率性係数」の順に影響が大きくなっています。
【関連記事】
精神病床のないI群病院など、機能評価係数IIで対応へ―DPC評価分科会が方針
機能評価係数Ⅱの格差、15年度は3.7倍に-厚労省が官報告示