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診療報酬改定セミナー2024 看護モニタリング

機能評価係数Ⅱの格差、15年度は3.7倍に-厚労省が官報告示

2015.3.19.(木)

 厚生労働省は19日、DPC対象病院に2015年度に適用する「機能評価係数Ⅱ」の値を官報告示しました。後発医薬品への切り替えを評価する「後発医薬品係数」など7項目の合計値の最高は、DPC病院Ⅲ群の「岩手県立磐井病院」(岩手県一関市)の0.0818になる見通しです。磐井病院は14年度から2年連続トップです。一方、最低値はⅢ群の病院の0.0224で、トップとの格差は3.7倍と14年度の3.8倍からわずかに縮小します。

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 Ⅲ群での合計値のトップ3は、磐井病院のほか「医療法人社団明芳会イムス葛飾ハートセンター」(東京都葛飾区)の0.0808、「旭川赤十字病院」(北海道旭川市)の0.0784です。

 また、Ⅰ群(大学病院本院)の最高値は「長崎大学病院」(長崎市)の0.0608で、最低値は0.0321。Ⅰ群並みの診療機能を持つ病院のⅡ群では「済生会熊本病院」(熊本市)の0.0704が最高で、最低値は0.0346になる見通しです。

 GHCの試算では、Ⅰ-Ⅲ群の全病院の7割では14年度からの変動幅が0.3%以内に収まる見通しです。井口隼人マネジャーは、「15年度には報酬改定が行われないため変動幅が少ないが、こうした中でも急性期機能の強化を進めてきた病院では評価が高まったのではないか」と話しています。

 DPC病院Ⅰ-Ⅲ群ごとの「基礎係数」と、病院ごとの「暫定調整係数」は診療報酬改定ごとに見直すことになっています。14 -15年度には報酬改定をはさまないため、基礎係数は現在のⅠ群1.1351、Ⅱ群1.0629、Ⅲ群1.0276を引き継ぎます。

DPC対象病院は1580病院に 14年4月から5病院減

 DPC対象病院の数は14年4月時点では1585病院でしたが、15年度には1580病院に減ります。4月1日までに差し引き5病院がⅢ群で減少するためです。

 厚労省によりますと、これまでに公表済みのもののほか、14年9月から10月にかけて2病院がDPCを退出済みです。15年4月1日付ではさらに1病院の退出が決まっていますが、同省ではこれらの退出理由は明らかにしていません。

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