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診療報酬改定セミナー2024 看護モニタリング

竹田健康財団の格付けを「Aマイナス」に据え置き―JCR

2015.7.30.(木)

 日本格付研究所(JCR)は27日、一般財団法人「竹田健康財団」(福島県会津若松市)の長期発行体格付けに対する格付けを「A-」(Aマイナス)に、格付けの見通しを「安定的」にそれぞれ据え置くと発表しました。同財団が運営する竹田綜合病院(同市)が昨年10月、全面建て替えされたのに伴って財務面の余裕度が低下している一方、「債務償還原資の確保に支障はない」と評価しています。

 JCRの長期発行体格付けでは、「A」は「債務履行の確実性が高い」という位置付けで、DL(デフォルト)を除く10段階のうち3番目に高い格付けです。

 竹田健康財団では、本院の竹田綜合病院(837床)や芦ノ牧温泉病院(同市、120床)のほか、介護老人保健施設なども運営していて、本院は地域医療支援病院のほか、地域がん診療連携拠点病院、地域周産期母子医療センターなどに指定されています。

 建て替え後の本院では、病床利用率が当初の想定よりも低水準で推移しているといい、JCRでは、こうした点の改善や、特定集中治療室の運用の適正化などによる収入の確保を課題に挙げました。また、診療報酬と介護報酬の同時改定が予定されている18年度にかけて医療機関の収益環境は一段と厳しさを増すと考えられるため、スピード感を伴う収支改善を求めています。

 ただ、医療機能を強化して増収に努める中、同財団によるキャッシュフローの創出力は改善傾向にあるとJCRではみていて、債務償還の原資の確保に支障はないと判断しました。

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