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乳がん治療薬のエリブリンメシル酸塩、スティーブンス・ジョンソン症候群の副作用判明―厚労省

2016.2.17.(水)

 厚生労働省は16日、再発乳がん治療薬の「エリブリンメシル酸塩」にスティーブンス・ジョンソン症候群などの重大な副作用があることが判明したとして、医療機関に注意を呼び掛けています。

胃潰瘍治療に用いるエソメプラゾールには横紋筋融解症の副作用

 今回、新たに重大な副作用などが判明したのは4つの医薬品で、厚労省は製薬メーカーに対しては「使用上の注意」に速やかに追記を行うよう指示しています。4医薬品と、新たな「重大な副作用」は次の通りです。

(1)病的な眠気を起こすナルコレプシーや、注意欠陥・多動性障害の治療に用いる「メチルフェニデート塩酸塩」(販売名:リタリン錠10mgほか)

  ▽新たな【重大な副作用】:肝不全、肝機能障害

 

(2)胃潰瘍や逆流性食道炎の治療に用いる「エソメプラゾールマグネシウム水和物」(販売名:ネキシウムカプセル10mgほか)

  ▽新たな【重大な副作用】:横紋筋融解症(筋肉痛、脱力感、CK(CKP)上昇、血中および尿中ミオグロビン上昇などがあらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う)

 

(3)手術不能または再発の乳がん治療に用いる「エリブリンメシル酸塩」(販売名:ハラヴェン静注1mg)

  ▽新たな【重大な副作用】:皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群、Stevens-Jhonson症候群)、多形紅斑

 

(4)B型肝炎ウイルスの増殖を抑える「エンテカビル」(販売名:バラクルード錠0.5mg)

  ▽新たな【重大な副作用】:肝機能障害(AST(GOT)、ALT(GPT)が上昇することがあるので、その場合にはより頻回に肝機能検査を行い、検査値などの経過から肝機能障害の回復徴候が認められない場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う)

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