中毒性メトヘモグロビン血症の治療に用いる「メチレンブルー静注50mg『第一三共』」の有効期間を4年に延長、既存製剤も同様に扱う―厚労省
2024.7.12.(金)
中毒性メトヘモグロビン血症の治療に用いるメチレンブルー静注50mg「第一三共」について、最新データを踏まえて有効期限を、これまでの「3年」から「4年」に延長する—。
既存の使用期限が印字されている製剤についても、「有効期限4年」として取り扱うことを認める—。
厚生労働省は7月9日に事務連絡「メチレンブルー静注50mg『第一三共』の使用期限の取扱いについて」を示し、こうした点を明らかにしました(厚労省サイトはこちら)。
最新の安定性データを踏まえて、有効期限を3年から4年に延長
メチレンブルー静注50mg「第一三共」(一般名:メチルチオニニウム塩化物水和物)は、中毒性メトヘモグロビン血症の治療に用いる薬剤です。
本剤の有効期間は、これまで室温保存で「3年」とされてきましたが、新たな安定性データを踏まえて、本年(2024年)7月1日付で「4年」に延長する届出がなされました。
これを踏まえ厚労省は、「有効期間の延長前に出荷され、有効期間を3年とした使用期限が外箱・ボトルに印字されている製剤についても、『有効期間が4年である製剤』として取り扱って差しつかえない」ことを明示。
あわせて、▼使用期限が「令和6年(2024年)9月(2024/09と表示)まで」となっている製剤は、有効期間を「3年」として印字されている▼変更後の使用期限は下表のとおり「印字されている使用期限より1年長いもの」として取り扱う—ことも示しました。
厚労省は「貴重な薬剤を無駄にせず有効に活用する観点から、『使用期限の短い製剤から使用』する」よう医療現場に要請しています。