リツキサン、慢性特発性血小板減少性紫斑病の治療にも使用可能に—厚労省
2017.6.30.(金)
抗がん剤として知られるリツキサン注10mg/mL(一般名『リツキシマブ』)について、効能・効果などの一部変更承認がなされ、新たに「慢性特発性血小板減少性紫斑病」の治療にも保険診療上、用いることを認める—。
厚生労働省は26日、通知「リツキサン注10mg/mLの医薬品医療機器等法上の効能・効果等の変更に伴う留意事項の一部改正について」を発出し、この点を明確にしました(厚労省のサイトはこちら)。
これにより、リツキサン注は、▼造血器腫瘍▼自己免疫疾患▼ネフローゼ症候群▼慢性特発性血小板減少性紫斑病―の治療、また▼腎移植▼肝移植―における拒絶反応防止に用いることができるようになりました。
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