百日咳の診断補助を行う新たな臨床検査を11月1日から保険収載―厚労省
2016.11.2.(水)
厚生労働省は、診療報酬点数表の解釈通知を改正する「検査料の点数の取扱いについて」を10月31日付で地方厚生(支)局の医療課長らに宛てて通知しました。
中央社会保険医療協議会総会で保険導入が承認された「百日咳菌核酸検出」について、医科診療報酬点数のD023微生物核酸同定・定量検査の(7)として11月1日から追加されています(関連記事はこちら)。
百日咳菌感染を早期に診断し、適切な時期での治療が可能に
本検査は、百日咳菌感染の診断補助を行うために、後鼻腔拭い液から抽出された百日咳菌ゲノムDNAの検出を行うものです。早期診断が可能となるため、抗生剤の効果が得られる次期に適切な診断・治療を行えることが期待されます。
対象患者は「関連学会が定めるガイドラインの百日咳診断基準における臨床診断例の定義を満たす患者」で、LAMP法で測定した場合に、「D023 微生物核酸同定・定量検査の7 HCV核酸検出、HPV核酸検出、HPV核酸検出(簡易ジェノタイプ判定)の所定点数」(360点)に準じて算定します。
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