Generic selectors
Exact matches only
Search in title
Search in content
Search in posts
Search in pages
診療報酬改定セミナー2024 能登半島地震 災害でも医療は止めない!けいじゅヘルスケアシステム

急性腎障害の早期診断を行う尿中NGAL検査を2月1日から保険収載―厚労省

2017.2.2.(木)

 2月1日から、急性腎障害の早期診断を可能とする新たな検査が保険収載されています。「好中球ゼラチナーゼ結合性リポカリン(NGAL)(尿)」がそれで、急性腎障害の診断時または治療中にCLIA法により測定した場合に210点を算定できます。

診断時に1回、その後の一連の急性腎障害治療につき3回、各210点を算定可能

 新たな検査の保険収載は1月25日の中央社会保険医療協議会・総会で了承されたもので、厚生労働省は1月31日付の通知「検査料の点数の取扱いについて」で詳細を説明しています(厚労省のサイトはこちら)。

 検査名は、「好中球ゼラチナーゼ結合性リポカリン(NGAL)(尿)」で、急性腎障害の診断時または治療中にCLIA法により測定した場合に210点(D001尿中特殊物質定性定量検査の16「L型 脂肪酸結合蛋白(L-FABP)(尿)」の所定点数に準ずる)を算定できます。急性腎障害の診断については、これまで血清クレアチニンや尿量などで行っていますが、本検査により、迅速な診断が可能となり、より早期の治療介入が可能になると期待されています。

尿中NGAL検査の概要(1月25日開催の中医協総会資料から抜粋)

尿中NGAL検査の概要(1月25日開催の中医協総会資料から抜粋)

 算定可能回数は、「診断時には1回」、その後は「急性腎障害に対する一連の治療につき3回」が上限となります。もっとも医学的な必要性がありこれらの回数を超えて算定する場合には、詳細な理由をレセプトの摘要欄に記載することが求められます。

 また、本検査と「D001尿中特殊物質定性定量検査の16『L型脂肪酸結合蛋白(L-FABP)(尿)』」を併せて実施した場合には、「主たるもの」のみを算定します。

   
診療報酬改定セミナー2024MW_GHC_logo

【関連記事】
オプジーボの類薬「キイトルーダ」、肺がん患者に使用する場合のGL案―中医協総会(2)

慢性好酸球性白血病患者、適切な治療法選択のための遺伝子検査を12月1日から保険収載―厚労省
百日咳の診断補助を行う新たな臨床検査を11月1日から保険収載―厚労省
2018年度改定に向けて、入院患者に対する「医師による診察(処置、判断含む)の頻度」などを調査―中医協総会
皮膚筋炎の診断補助を行う新たな臨床検査を10月1日から保険収載―厚労省