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特定保険材料のバーコード表示、2022年9月末時点で販売単位で100%を維持、個装単位では98.2%―厚労省

2024.7.5.(金)

特定保険医療材料については、販売(包装)単位では100%のバーコード表示がなされ、個装(最小包装)単位でも98.2%の高い水準を確保できている―。

こういった状況が、厚生労働省が7月2日に公表した2022年9月末時点の「医療機器等における情報化進捗状況調査」結果から明らかになりました(厚労省のサイトはこちら)。

消耗材料では、バーコード表示割合が90.5%にとどまる

医療機器についても、不具合が生じた場合などの回収の確実性を担保し(関連記事はこちら)、また流通の効率化を促進するために、機器の種類などに応じてバーコード表示が求められています。

医療材料におけるバーコード表示について



厚労省はバーコード表示の実態について毎年調査し、その結果を公表しています。今般、2022年9月末時点の状況が公表されました。

まず、外箱・中箱・個装のすべてについて、▼商品コード▼有効・使用期限▼ロット・シリアル番号―の表示が義務付けられている特定保険医療材料(材料価格基準における区分B、C1、C2)について見てみると、次のような状況です。
▽JANコード(どの事業者のどの製品化を識別するコード)取得割合:100.0%(前年度と同じ)
▽データベース登録(MEDIS-DCデータベースへの登録)割合:98.5%(同0.6ポイント上昇)
▽販売(包装)単位のバーコード表示割合:100.0%(同変わらず)
▽個装(最小包装)単位のバーコード表示割合:98.4%(同2.5ポイント上昇)

医療機器メーカーの努力が伺える結果と言えます。



同じくすべてでバーコード表示が義務付けられている高度管理医療機器(ペースメーカーや全身除細動器など)・特定保守管理医療機器(CT装置や体外式結石破砕装置など)のバーコード表示割合は、次のような状況です。こちらも機器メーカーの努力が伺えます。

▽高度管理医療機器:販売(包装)単位98.7%(前年度から0.1ポイント低下)、個装(最小包装)単位86.2%(同19.2ポイント上昇)

▼うち特定保守管理医療機器(X線撮影装置、MRI装置、超音波画像診断装置など):販売(包装)単位97.5%(前年度から2.9ポイント上昇)、個装(最小包装)単位95.0%(同3.0ポイント上昇)

▼うち高度管理医療機器(ペースメーカ、AEDなど):販売(包装)単位97.5%(前年度から2.9ポイント上昇)、個装(最小包装)単位95.0%(同3.0ポイント上昇)



また、やはりすべてのバーコード表示が義務付けられている体外診断用医薬品については、販売(包装)単位で99.7%(前年度から変わらず)、個装(最小包装)単位で99.2%(同0.4ポイント低下)となりました。若干の低下がみられますが、中長期的に状況を見ていく必要があります。



一方、中箱・外箱に商品コードをバーコードで表示することのみが必要な消耗材料については、バーコード表示割合は90.5%(前年度から1.7ポイント上昇)となりました。高水準が維持されてきていますが、メーカーサイドのさらなる努力に期待が集まります。

2022年9月末のバーコード表示等状況



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