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SARS、MERSと異なる病原体不明肺炎が中国で発生―厚労省

2020.1.10.(金)

昨年(2019年)12月に中華人民共和国武漢市で病原体不明の肺炎が発生しており、厚生労働省は注意を呼び掛けています(厚労省のサイトはこちら)。

1月5日時点で、中国で59例の確定例(うち7例は重症)が確認されていますが、これまでに死亡例はありません。

1月7日時点で感染経路は不明で、ヒトからヒトへの感染について明らかな証拠もなく、また、医療従事者における感染例も確認されていません。海鮮市場(華南海鮮城)と関連した症例が多く、当該市場では野生動物を販売している区画もあるようです(現在は市場は閉鎖中)。

また1月7日時点で病原体の特定もできていませんが、▼インフルエンザ▼鳥インフルエンザ▼アデノウイルス▼重症急性呼吸器症候群(SARS)▼中東呼吸器症候群(MERS)―は否定されています。

日本では、これまで上記肺炎と関連する患者の発生報告はないものの、厚労省は「中国武漢市からの帰国者で咳や発熱等の症状がある場合には、マスクを着用するなどして医療機関を受診する。受診に当たっては、武漢市の滞在歴があることを申告する」よう依頼しています。

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