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【衝撃スライド】鎌倉時代まで遡ると分かる人口の大激変―今さら聞けない2025年問題(1)

2015.9.7.(月)

 2014年の「新語・流行語大賞」にもノミネートされた「2025年問題」。医療界ではここ数年、当たり前のように語られていますが、一般の間でも広く注目され始めています。今さら聞けないこの問題について、一般の人たちにはあまり知られていない衝撃スライドを交えながらが、GHCアソシエイトマネジャーの湯原淳平が計8回にわたって解説した動画の内容を掲載します。

過去1000年で唯一の大幅な人口の増加と減少

 2025年問題とは何か――。今回は分かりやすくその理解を深めるため、「鎌倉時代まで遡ると分かる人口の大激変」について解説します。

 みなさんはこちらの人口動態の変化のグラフを見たことがありますか(図表参照)。こちらは厚生労働省が作成したものではなく、国土交通省が作成したグラフで、社会保障関係に詳しい人でもあまり目にしないグラフかもしれません。

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 このグラフは、日本の人口が現在に至るまで、どのように変化してきたかを示したグラフです。なんと、遡ること1192年までデータがあります。

 このデータによると、1192年当時の日本の人口は757万人。それが江戸時代まで伸びてきて1227万人になり、その後、享保改革までずっとこの調子で伸びますが、その後はあまり伸びません。ところが、明治維新後に、グラフにあるように一気に人口が伸びます。

 この通り、日本の人口は2004年に1億2784万人と最大値に達しましたが、その後、ものすごい勢いで下降曲線に転じています。

 2025年問題とは、この大きな人口曲線の流れの中で出てきた問題です。この約1000年の間に出てきた唯一の人口の急増と急減、特に急減の始まりの下降曲線において、どのような問題が発生するのかが注目されています。この急激な下降曲線はしばらく続き、30年には1億1522万人、50年には9516万人と1億人の大台を割り、2100年にはなんと日本の人口は5000万人を切って4771万人になると予測されています。

【連載:今さら聞けない2025年問題】
Vol.1◆鎌倉時代まで遡ると分かる人口の大激変
Vol.2◆団塊世代の高齢化による人口ピラミッドの逆転現象
Vol.3◆日本を財政破綻に導く「ワニの口」
Vol.4◆どうする死に場所のない47万人
Vol.5◆未来を左右するワイングラスと低負担高福祉の終焉
Vol.6◆重症患者のベッド数、予想上回り12倍以上
Vol.7◆日本を変えるターニングポイントは2018年
Vol.8◆最大の課題は医療に対する国民の意識変容

解説を担当したコンサルタント 湯原 淳平(ゆはら・じゅんぺい)

yuhara 株式会社グローバルヘルスコンサルティング・ジャパンのコンサルティング部門アソシエイトマネジャー。看護師、保健師。
神戸市看護大学卒業。聖路加国際病院看護師、衆議院議員秘書を経て、入社。社会保障制度全般解説、看護必要度分析、病床戦略支援、地域包括ケア病棟・回リハ病棟運用支援などを得意とする。長崎原爆病院(事例紹介はこちら)、新潟県立新発田病院など多数の医療機関のコンサルティングを行う。「週刊ダイヤモンド」(掲載報告はこちら)、「日本経済新聞」(掲載報告はこちら)などへのコメント、取材協力多数。
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