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一般病床数は前月比379床増、精神病床は551床減、2016年度改定との関連の分析が必要―医療施設動態調査(2016年4月)

2016.7.4.(月)

 今年(2016年)3月末から4月末にかけて、病院の一般病床数は379床増加したが、一方で精神病床は551床減少している。また無床の診療所(クリニック)数は26施設減少した―。

 このような状況が、厚生労働省が毎月公表している医療施設動態調査から明らかになりました。病院一般病床数は大幅減が続いていましたが、減少傾向にストップがかかっています。

 なお、2015年医療施設動態調査の取りまとめに伴い再集計をしていることから、2016年3月末の数字とは若干の差異が出ています。

有床診は前月比26施設減少、2016年度改定の効果が出るまでには時間が必要か

 厚生労働省は毎月、全国の病院・診療所の増減を「医療施設動態調査」として公表しています。今年(2016年)4月末の医療施設総数は、全国で17万8624施設。前月に比べて206施設増加しました。内訳を見ると、病院は1施設の増加、一般診療所は170施設の増加、歯科診療所は35施設の増加となっています。

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 病院の内訳を見てみると、病院施設数は8454で、前月に比べて1施設増加しました。種類別では、一般病院が7391施設(1施設増)、精神科病院は1063施設で前月から増減なしとなっています。

 一般病院の中で、療養病床を持つ病院は3836施設で、前月から1施設減少、地域医療支援病院は524施設で、前月から1施設増加となりました。

 診療所(クリニック)について見てみると、有床診は7740施設で、前月から26施設減少しました。2016年度は、単純計算で「1か月あたり38施設の減少」となっていたので、減少ペースがやや緩やかになっている感がありますが、今後の動向を注視する必要があります。

 2016年度の診療報酬改定では、▽在宅復帰機能強化加算の新設(1日につき一般では5点、療養では10点)▽在宅復帰機能強化加算を届け出ている病院を7対1病院などからの在宅復帰先に追加▽夜間看護配置加算の評価充実(加算1、加算2ともに5点引き上げ)―といった有床診の経営を支援する改定項目が盛り込まれました。これらがどのような効果を出しているのか、もう少し状況を見守る必要がありそうです。

2016年3月末から4月末にかけて、一般病床は379床増加したが(減少に歯止め)、精神病床は551床の大幅減となった

2016年3月末から4月末にかけて、一般病床は379床増加したが(減少に歯止め)、精神病床は551床の大幅減となった

一般病床数、2016年度後半の減少傾向にはストップかかる

 病床数に目を移すと、2016年4月末の全病床数は166万7033床で、前月から318床減少しています。

 このうち病院の病床数は156万1984床で、前月に比べて66床の微減。種類別に見ると、一般病床は前月から379床増加して89万901床に、療養病床も117床増加して32万8703床となりました。2016年度後半は一般病床数の大幅減少が続きましたが、この傾向にストップがかかった模様です。

 一方で精神病床が、前月に比べて551床と大幅に減少しています。2016年度改定では、精神医療について▽地域移行機能強化病棟入院料の新設▽精神疾患診療体制加算の新設―など幾つかの重要な見直しが行われました。これらはもっぱら精神病院の経営を好転させる内容ですが、一方で「精神病症の入院患者の地域移行を進める」方策により、将来的には精神病床は減少する方向に動くと見られており、これらも今後の状況に注目していく必要があります。

 また有床診療所の病床数は前月から253床減少し、10万4974床となりました。

病院病床数は2016年度後半から急激に減少していたが、年度が明けて減少傾向にストップがかかった模様

病院病床数は2016年度後半から急激に減少していたが、年度が明けて減少傾向にストップがかかった模様

療養病床も緩やかな減少傾向にあったが、2016年度になって減少傾向に歯止めがかかったように見える

療養病床も緩やかな減少傾向にあったが、2016年度になって減少傾向に歯止めがかかったように見える

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