本年(2024年)5月末現在の医療用医薬品・出荷状況(通常、限定、停止)を公表—厚労省・日薬連
2024.6.3.(月)
厚生労働省が5月31日、同日(本年(2024年)5月31日)現在の「医薬品供給状況にかかる調査」結果を公表しました(厚労省サイトはこちら(エクセルファイルで「品目別の出荷状況」を把握できる))。
一部後発品メーカーの不祥事に端を発する医薬品の欠品・品薄などが時間の経過とともに拡大しており、医療現場では診療に支障が生じる事態にまで至っています。
医薬品メーカーで構成される日薬連も事態を重く受け止め、定期的に「医薬品供給状況にかかる調査」を行い、その結果を公表し、厚労省に報告しています。今般、本年(2024年)5月31日現在の「医薬品供給状況にかかる調査」結果が公表されました。
例えば、高血圧症治療薬の「テルミサルタン」(後発品)に注目してみると、73製品のうち▼54品目が「通常出荷」(5月16日時点よりも2品目増加)▼4品目が「他社品の影響による限定出荷」(同2品目減少)▼3品目が「その他の事情で限定出荷」(同増減なし)▼12品目が「供給停止」(うち9品目は薬価削除)(同増減なし)—という状況です。
本成分に限れば、供給状況は改善していますが、全体を見れば「改善している」と言い切ることは難しそうです。
成分・製品ごとに状況は異なっており、自院の採用製品について出荷調整などは行われていないか、調整が行われ入手困難な場合には、どの代替薬が比較的潤沢かなどを確認する必要があります。このリストも参考に、卸業者と納品調整を行うことなどが有用です。
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