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菌血症・敗血症など感染症の鑑別・診療に必要不可欠な「血液培養ボトル」が供給不安、過剰発注控え、適正使用を―厚労省

2024.7.8.(月)

菌血症・敗血症など感染症の鑑別・診療に必要不可欠な「血液培養検査」システムの1要素である「BDバクテックTM血液培養ボトル」について、供給不安が生じ、3か月程度「通常の50%程度の製造・出荷」となる—。

血液培養ボトルが不足する医療機関が生じ、必要な検査が行えないといった事態などが生じないように、各医療機関においては「過剰な発注は控え、必要量のみの発注にとどめる」「血液培養対象患者を見直すなど、適正使用に努める」といった対応をしてほしい—。

厚生労働省が7月5日に事務連絡「『BDバクテックTM血液培養ボトル』の出荷調整に伴う協力依頼」を示し、こうした点への協力を医療機関等に求めました。

院内で「血液培養検査」対象を減じられるルールを設け、遵守を

「BDバクテックTM血液培養ボトル」(日本ベクトン・ディッキンソン社)は、菌血症・敗血症など感染症の鑑別・診療に必要不可欠な「血液培養検査」システムの1要素です。

しかし、原材料のプラスチックボトル供給が遅延し「今後、約3か月間、世界的に本品の製造・出荷が通常時の50%程度に制限される見込みである」と同社が報告。これを踏まえて、例えば日本感染症学会や日本臨床微生物学会では「医療機関側でも出荷調整の数か月間を大きな混乱(血液培養ボトルが不足する医療機関の発生など)がなく診療ができるように工夫する必要がある」とし、下記の点を徹底するよう会員に強く要請しました(感染症学会サイトはこちら、臨床微生物学会サイトはこちら)。
▽血液培養ボトルの発注量の適正化
→これまでの発注量以上の発注、在庫確保を目的とした発注は極力控える

▽血液培養の対象の見直し
→血液培養対象の優先順位から考えて、菌血症・敗血症患者への2セット採取は必要と考えられる
→一方、菌血症の陰性化確認は、「対象を限定する」か「1セットでの採取」もやむを得ないと考えられる
→状態が比較的安定している患者、他の培養検査で原因菌の検索が可能と考えられる患者は、血液培養対象から外すことも検討すべきである

▽院内ルールの設定と周知の徹底
→現在よりも半数程度に血液培養を抑えるために、どの部分を減らせるかについて微生物検査室やASTなどで相談し、各医療機関で妥当な血液培養の院内ルールを決めてほしい
→あわせて、その院内ルールが守られるよう院内における周知徹底をお願いする



こうした状況を踏まえ、厚労省も次のような点に最大限留意してほしいと医療機関に要請しています。
(1)本品について、期限切れや返品等が生じないよう、過剰な発注は厳に控え、「当面の必要量に見合う量のみの発注」をお願いする

(2)血液培養ボトルについて、関係学会の見解等(上述)を踏まえながら「適正使用」に引き続き努めてほしい



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