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GemMed塾 病院ダッシュボードχ 病床機能報告

本年(2024年)10月23日時点の医療用医薬品・出荷状況(通常、限定、停止)を公表—厚労省・日薬連

2024.10.25.(金)

厚生労働省が10月23日、同日(本年(2024年)10月23日)現在の「医薬品供給状況にかかる調査」結果を公表しました(厚労省サイトはこちら(エクセルファイルをダウンロードし、「品目別の出荷状況」を把握できる))。



一部後発品メーカーの不祥事に端を発する医薬品の欠品・品薄などが続いており、医療現場では診療に支障が生じる事態にまで至っています(関連記事はこちら)。

医薬品メーカーで構成される日本製薬団体連合会(日薬連)も事態を重く受け止めており、定期的に「医薬品供給状況にかかる調査」を行い、その結果を公表するとともに、厚労省に報告しています。今般、本年(2024年)10月23日時点の「医薬品供給状況にかかる調査」結果が公表されました。

例えば、高血圧症治療薬の「テルミサルタン」(後発品)に注目してみると、64製品のうち▼62品目が「通常出荷」▼2品目のみが、品質トラブルによる「供給停止」—という状況です。

2024年10月23日に時点の医薬品供給状況(テルミサルタンを抜粋)



本成分に限れば、供給状況は相当程度改善していますが、成分・製品ごとに状況は異なっており、自院の採用製品について出荷調整などは行われていないか、調整が行われ入手困難な場合には、どの代替薬が比較的潤沢かなどを確認する必要があります。このリストも参考に、卸業者と納品調整を行うことなどが有用です。



なお、日薬連の「本年(2024年)9月」における医薬品供給状況によれば、全体では「限定出荷」「供給停止」品目は18.5%。後発品に限れば24.2%となりました。前年同月の状況と比べると、▼医薬品全体では4.4ポイント改善(2023年9月:22.9%→本年(2024年)9月:18.5%)▼後発品では8.0ポイント改善(2023年7月:32.2%→本年(2024年)7月:24.2%)—となり、全体で見ても「状況が一定程度改善」していることが伺えます。

また、安定確保医薬品の通常出荷割合は78.9%(前年同月から2.9ポイント改善)、とりわけカテゴリーA(最も優先して取組を行う安定確保医薬品)では80.0%(224/280、前年同月(66.5%)から13.5ポイント上昇)となり、医薬品全体(81.5%)に比べてやや低いものの、「1年前に比べて相当程度改善している」状況が見て取れます。

2024年9月時点の医薬品供給状況(全体)



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