オセルタミビルカプセル75mg「サワイ」、同DS3%「サワイ」を3月末までに合計85万人分の追加出荷—沢井製薬社
2025.1.21.(火)
インフルエンザ治療薬であるオセルタミビルカプセル75mg「サワイ」については2月4日に、オセルタミビルDS3%「サワイ」については1月27日から3月下旬にかけて、両剤あわせて85万人分程度を追加出荷する予定である—。
沢井製薬はこのほど、こうした状況を明らかにしました。
タミフルカプセルを脱カプセルし賦形剤を加えるなどの調剤上の工夫の報酬評価も
昨年末(2024年末)より急速に季節性インフルエンザの罹患患者が増加しています。
このためインフルエンザ治療薬の1つである「オセルタミビルリン酸塩」の需要が急増。メーカーでは「供給調整」を行っており、同成分の医薬品需給が逼迫しています。
この点について沢井製薬社では、年末年始を含む休日もを活用して工場を最大限稼働させ、昨年(2024年)10月から本年(2025年)1月7日までに約393万人分を出荷したが、全在庫を出荷し尽くし、現在は次回製造分の到着まで新たに市場へ製品を供給できない状況にあるものの、本年(2025年)3月末までに以下のとおり「追加で合計約85万人分を出荷予定」であることを明らかにしました。
●オセルタミビルカプセル75mg「サワイ」
・PTP10シート:2月4日に約23万人分を出荷予定
・PTP100シート:2月4日に約23万人分を出荷予定
●オセルタミビルDS3%「サワイ」
・1月27日に約14万人分を出荷予定
・2月下旬に約14万人分を出荷予定
・3月下旬に約11万人分を出荷予定
もっとも同社では「出荷再開後も、安定供給に必要な在庫量を十分に確保するために、特約店・販売会社への限定出荷を行う」としています。
なお、上記の追加出荷後も「インフルエンザ治療薬の逼迫」は続くと考えられ、厚労省はタミフルカプセルの調整使用で【院内製剤加算】算定を認めるなどの考えも示しています。
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