Generic selectors
Exact matches only
Search in title
Search in content
Post Type Selectors
1118ミニセミナー診療報酬改定セミナー2026

【GHC】経営環境の厳しい中・・・「働き方」からブレークスリュー―神尾が日本クリニカルパス学会学術集会で講演

2025.10.28.(火)

グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン(GHC)は10月17日から開催の「第25回日本クリニカルパス学会学術集会」のランチョンセミナーで、「経営環境の厳しい中・・・「働き方」からブレークスリュー」と題して講演しました(当日の配布資料はこちら)。演者はGHCアシスタントマネジャーの神尾康介(写真上)、座長はGHCシニアマネジャーの冨吉則行(写真下)が務めました。

GHC神尾

GHC冨吉

【ランチョンセミナーの当日配布資料】
◆経営環境の厳しい中・・・「働き方」からブレークスルー

厳しい経営環境が続く一方、病院は「さらなる経営改善、医療の質向上」に加えて、「働き方改革」の両立を求められています。こうした中、病院はいかにして働き方改革を推進すべきか――。神尾は病院経営支援システム「病院ダッシュボードχ(カイ)」の機能を説明しながら解説しました。

「病院ダッシュボードχ」は、GHCが開発・販売するシステムで、完全無料の経営分析ツール「病院ダッシュボードχ ZERO」も併せて提供しています。病院経営におけるさまざまな課題について、1000超のDPC病院のデータに基づくベンチマーク分析の結果を瞬時に分かりやすく表示することができます。なお、DPC分析ソフト「EVE」や「病院ダッシュボードχ」、「病院ダッシュボードχ ZERO」をご利用の病院は、毎月発行する経営分析レポート「LEAP JOURNAL」を無料で購読することが可能です(ご購読がまだの方はこちらよりお申し込みください。無料ツール「病院ダッシュボードχ ZERO」のお申し込みはこちら)。

働き方改革で成果を出すためには、(1)業務削減(タスクシフト・シェア、ICTの活用)、(2)業務効率化(クリニカルパスの実践、各部門業務改善)、(3)業務評価(生産性の可視化)――の3つの視点が重要です。

まず、業務削減の視点においては、年間を通じて「病院ダッシュボードχ」をご利用いただくと良いでしょう(以下図表参照)。病院経営において、職員の労力を要するデータ分析や集計が毎年、定期的に同じタイミングであるのであれば、それらを自動化することで大きな業務削減につながります。例えば、毎年10~11月に各都道府県知事に提出義務がある「病床機能報告(外来機能報告)」について、「病院ダッシュボードχ」を用いれば「ダウンロード」のボタンを押すだけでほぼ自動的に必要なデータを抽出することができます。

ジョブカレンダー

業務効率化については、「可視化+ベンチマーク」で課題が浮き彫りになります。例えば、注射薬のコスト削減。「病院ダッシュボードχ」を用いれば、他病院と比較した自病院の立ち位置を視覚的に確認した上で、何が課題でどのように改善すればいいのか、その方向性を瞬時に確認できます。以下の図表上部のグラフは、縦軸で注射薬の平均金額を示し、横軸で左から注射薬の平均金額が低い順に病院がずらりと並んでいます。このグラフで自病院の立ち位置を確認すると、明らかに他病院と比較して注射薬の平均金額が高いことが分かります(データはダミーデータ)。さらに、図表下部の自病院で注射薬の使用金額が高い順で整理された表を掘り下げて確認します。すると、他病院と比較して特定の薬剤の投与率が顕著に高いことが分かり、どのような薬剤の使用が平均金額を押し上げているのかが判明しました。

可視化とベンチマークで課題が浮き彫りになる

最後の業務評価においても、ベンチマーク分析の活用は必須です。以下の図表は左の縦軸で看護師一人あたり月あたり入院収益を棒グラフで示し、それらが左から高い順に並んでいます。この棒グラフごとに右の縦軸で総病床数100床あたり看護師数を点で合わせてプロットしています。この図表を見ていくと、看護師数が少なくとも高い入院収益の病院もあれば、看護師数が多くとも他病院と比較すると決して入院収益が高くない病院もあります。このようにスタッフ一人あたりの入院収益を他病院と相対比較することで、スタッフ一人ひとりの生産性の実状を正確に把握し、課題を明確にした上で、正しい次のアクションにつなげることができるようになります。

スタッフ一人当たりの入院収益が他院と他院と相対比較を実施

業務改善・効率化については、当社コンサルティングでも承っています。講演内でご紹介させていただいた看護業務効率化の事例については、こちらの事例で詳細をご確認ください(『費用ゼロで看護記録総時間一人あたり60.7分削減、姫路赤十字病院「看護記録見直し隊」』)。

神尾は病院における働き方改革の推進について、「すべての部署で現状を可視化し、目標を立てて活動することが重要」と強調しました。

また今回のランチョンセミナーでは、参加施設限定特典として「財務・生産性分析レポート」を無償提供(以下図表)。DPCデータ、財務データ、人員配置データを用いてベンチマーク分析し、財務状況や職員の生産性の課題を可視化するというものです。10月30日に群馬で開催する全国自治体病院協議会学会のランチョンセミナーでも同様の特典をご案内するので、ご興味ある方は是非、会場へお越しください。

配布資料特典

【ランチョンセミナーの当日配布資料】
◆経営環境の厳しい中・・・「働き方」からブレークスルー