「3交代制・月8回以内の夜勤」「11時間以上の勤務間インターバル」などの看護職夜勤の指針設けよ―日看協
2021.4.12.(月)
夜勤の状況が離職率に大きく関係している状況に鑑み、「3交代制・月8回以内の夜勤」「11時間以上の勤務間インターバル」などの内容を盛り込んだ「看護職夜勤の指針」を策定してほしい―。
日本看護協会は4月9日、厚生労働省労働基準局の吉永和生局長に宛ててこうした要請を行いました(日看協のサイトはこちら)。
日看協調査では「3交代制・月8回以内の夜勤」で離職率低い
日本看護協会の調査研究では、「2019年度には看護職員の離職率を見ると、正規雇用・新卒ともに大きく上昇(悪化)してしまっている」こと、「夜勤状況が離職率に大きく関係する」ことなどが分かっています。
看護職員の離職増は「地域医療提供体制の脆弱化」に直結してしまいます。そこで日看協では「深夜業を含む交代制勤務に従事する看護職員の健康確保のための指針」策定を要請。指針には、次のような事項を盛り込むよう求めています。
(1)夜勤の回数(3交代制勤務で月8回以内→3交代制・8回以上夜勤で離職率が低いとの調査結果あり)
(2)長時間夜勤の回避(1回の夜勤は13時間まで)
(3)勤務間インターバルの確保(▼勤務間インターバル11時間以上▼1回の夜勤後、概ね24時間以上▼2回連続夜勤後、概ね48時間以上—の休息確保)
(4)仮眠の確保、仮眠環境の整備(個室の仮眠室確保など)
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