病床機能報告の期限は2023年1月13日、外来機能報告の期限は未定!紹介受診重点医療機関の明確化にも遅れが!—厚労省
2022.12.12.(月)
病床機能報告は、この12月8日からスタートし、期限は2023年1月13日とする—。
外来機能報告は、来年(2023年)2-3月からスタートし、期限も含めて別途示す—。
厚生労働省は12月7日に通知「令和4年度病床機能報告及び外来機能報告の報告期間について」を発出し、こうした考えを明確にしました。外来機能報告の遅れにより紹介受診重点医療機関の明確化スケジュールも遅れることになります。詳細は、厚労省が別途、考え方を示すことになります。
一部のレセプトデータで同一人物の特定ができないトラブルが生じ、補正中
Gem Medで報じたとおり、病床機能報告・外来機能報告の報告期間について、「報告様式の最終確認」のために報告開始を延期しており、あわせて「報告期限(締め切り)」についても延期する考えが厚労省から示されていました(関連記事はこちら)。
個人識別情報を生成するプログラムの誤りにより、一部のレセプト情報等などについて異なる個人識別情報(ID)が付与され、一部データで「同一個人を特定できない」事態が発生。この補正作業のために「報告期間の延期」が行われているものです(厚労省サイトはこちら)。
現在、厚労省で補正作業が進められていますが、その中で「影響を受けたのは外来機能報告のみで、病床機能報告については影響を受けていない」ことが判明しました。このため、今般の通知では、次のような報告期限を定めています。
【報告開始日】
▽病床機能報告:本年(2022年)12月8日より
▽外来機能報告:来年(2023年)2月下旬から3月上旬(詳細は別途示される)
【報告期限】
▽病床機能報告:来年(2023年)1月13日まで
▽外来機能報告:追って示す
このため、「外来機能報告の遅れ」→「地域の協議の場へのデータ提示」→「地域における紹介受診重点医療機関の明確化の遅れ」が生じ、「本年度(2022年度)中に紹介受診重点医療機関を明確化する」ことが非常に困難となります。厚生労働省は12月9日の「第8次医療計画等に関する検討会」で、「紹介受診重点医療機関の明確化スケジュールについても、追って考え方を示す」とコメントしています。
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