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麻しんの国内流行が懸念されており、最も有効な予防策である「予防接種」実施を—厚労省

2023.5.22.(月)

麻しんの国内流行が懸念されており、最も有効な予防策である「予防接種」を確実に行ってほしい—。

厚生労働省は5月18日に事務連絡「麻しんの国内における感染伝播事例を踏まえた麻しんの定期の予防接種の勧奨等について(協力依頼)」を示し、自治体に協力を求めました(厚労省サイトはこちら、麻しんに関する厚労省サイトはこちら)。

定期接種の時期が経過した者にも、予防接種の勧奨を

Gem Medでも報じていますが、日本国内において「麻しん」(はしか)の感染伝播症例が確認されたことが厚労省から明らかにされました。

麻しんは、非常に感染力が強く(空気感染、飛沫感染、接触感染)、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症(一度感染し発症すると一生免疫が持続するとされている)。「手洗い」や「マスク」で感染を防ぐことはできません。

感染した場合、「約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れ」→「2-3日熱が続いた後、摂氏39度以上の高熱と発疹が出現」します。▼肺炎、中耳炎を合併しやすい▼患者1000人に1人の割合で脳炎が発症する▼先進国でも1000人に1人は死亡する▼10万人に1人程度、とくに学童期に「亜急性硬化性全脳炎」(SSPE)と呼ばれる中枢神経疾患を発症する—とされています。



厚労省は、今後更なる輸入症例や国内における感染伝播事例が増加することを懸念し、感染予防に最も効果があるとされる「予防接種」の勧奨を行ってほしいと自治体に呼び掛けています。

▽麻しんの予防接種は予防法として最も有効な手段であることから、各自治体で引き続き「麻しんの定期の予防接種を着実に実施できる」よう、改めて接種体制の確認を行うとともに、勧奨を実施してほしい

▽規定の接種時期(下記)が経過している者に対しても、改めて接種勧奨を実施してほしい
→「新型コロナウイルス感染症の発生に伴う定期の予防接種の実施に係る対応について(再周知)」(2023年3月17日付け事務連絡)等で「コロナ感染症の流行に伴い規定の接種時期に定期接種を行うことができず接種を延期されていた方が、規定の接種時期でない時期に接種を行った場合についても、定期接種として取り扱われ得る」ことなどを示ししている

【麻しんの定期接種実施時期】
▼1回目:生後12か月から生後24か月に至るまでの間にある者
▼2回目:5歳以上7歳未満で、小学校就学の始期に達する日の1年前の日から当該始期に達する日の前日までの間にある者



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