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GemMed塾 新制度シミュレーションリリース

インフルエンザ治療薬の「オセルタミビルカプセル」「オセルタミビルDS」、使用期限を「4年」として取り扱ってよい―厚労省

2023.3.3.(金)

季節性インフルエンザ治療薬の▼オセルタミビルカプセル75mg「サワイ」▼オセルタミビルDS3%「サワイ」(「タミフル」の後発品)—について、最新データを踏まえて有効期限を、これまでの「3年」から「4年」に延長する—。

既存の使用期限が印字されている製剤についても、「有効期限4年」として取り扱うことを認める—。

厚生労働省は3月1日に事務連絡『オセルタミビルカプセル75mg「サワイ」及びオセルタミビルDS3%「サワイ」の使用期限の取扱いについて』を示し、こうした点を明らかにしました。

最新の安定性データを踏まえて、有効期限を延長

今冬には、新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの同時流行が生じ、インフルエンザについては今なお高い水準で新規感染者が発生しています(インフルエンザの流行状況に関する厚労省サイトはこちら)。

季節性インフルエンザの治療薬としては、▼オセルタミビルリン酸塩(タミフル等)▼バロキサビル・マルボキシル(ゾフルーザ)▼ペラミビル水和物(ラピアクタ)▼ザナミビル水和物(リレンザ)▼オクタン酸エステル水和物(イナビル)—などがあり、検査による確定診断を経て、必要に応じて適切な薬剤を投与することが重要となります。

今般、タミフルの後発品である▼オセルタミビルカプセル75mg「サワイ」(カプセル剤)▼オセルタミビルDS3%「サワイ」(ドライシロップ剤)—について、最新の安定性データを用いた検討の結果、室温での有効期限をこれまでの「3年」から「4年」に延長することが認められました。

現在流通している製剤では、有効期限を「3年」とした使用期限が外箱・ボトルに印字されていますが、厚労省は今般の事務連絡において「こうした製剤についても、有効期限を4年として取り扱ってよい」ことを明確化。以下のように「印字されている使用期限より1年長いものとして取り扱う」こと、季節性インフルエンザが流行する中で「貴重な薬剤を無駄にせず有効に活用する観点から、使用期限の短い製剤から使用してほしい」と医療現場に求めています。

オセルタミビルの有効期限延長(3年→4年に延長)を踏まえ、既存のカプセル剤についても「印字された使用期限も1年延長」して取り扱う

オセルタミビルの有効期限延長(3年→4年に延長)を踏まえ、既存のドライシロップ剤についても「印字された使用期限も1年延長」して取り扱う



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