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病床機能報告 病床ユニット

熱中症による救急搬送患者が7月1-7日には前週に比べて4倍に急増、高齢者が6割弱を占める—総務省消防庁

2024.7.10.(水)

本年(2024年)7月1日-7日における熱中症での救急搬送状者は、全国で9105名。前年同期と比べて2倍、前週に比べて4倍となっている—。

また日を追うごとに熱中症による救急搬送者が増加している—。

搬送車の59.1%を「65歳以上の高齢者」が占め、入院不要な軽症者が6割超を占めるものの、死亡者(0.2%、19名)・重症者(3週間以上の入院、2.3%、210名)も決して稀ではない—。

総務省消防庁がこのほど発表した「全国の熱中症による救急搬送状況 令和6年7月1日-7月7日(速報値)」から、こういった状況が明らかになりました(総務省消防庁のサイトはこちら、総務省消防庁の熱中症情報サイトはこちら)。

本年(2024年)7月1-7日の熱中症による救急搬送の状況

日を追うごとに熱中症による救急搬送が増加、今後さらに熱中症予防の必要性増す

総務省消防庁では毎週、全国の熱中症による救急搬送状況を集計・公表しています(総務省消防庁サイトはこちら)。

このほど発表された、直近(本年(2024年)7月1日-7日)の状況を見ると、全国で9105名が搬送されており、これは前年同期(2023年7月1日―7日)の4026人に比べて5079人・2.3倍、前週の2276名に比べて6829名・4倍に急増しています。

また、日を追うごとに救急搬送者が増加しており、「今後、さらに熱中症予防に注意する必要性が増す」ことを意味していると言えます。

本年(2024年)7月1-7日の熱中症による救急搬送者数は、前年の2倍超となっている

7月に入り、熱中症による救急搬送が激増している



他方、熱中症による救急搬送者を年齢区分別に見ると、▼65歳以上の高齢者:59.1%▼18-64歳の成人:31.3%▼7-17歳の少年:8.8%▼生後28日-6歳の乳幼児:0.9%▼生後28日未満の乳児:0.0%(ゼロ人)—となっています。

高齢者が多くを占めていますが、搬送者のおよそ3人に1人は「18―64歳」であり、国民全員が熱中症に注意することが重要です。



さらに、初診時における傷病の程度別にみると、▼軽症(入院は必要なし):62.9%▼中等症(入院、軽症・重症以外):33.4%▼重症(3週間以上の入院が必要):2.3%▼死亡:0.2%—となっています。

なお、軽症とは「入院の必要はない」というものですが、「医学的に軽微な症状である」ことを必ずしも意味しない点に留意が必要です。



発生場所を見ると、▼住居:37.9%▼道路:20.6%—が多くを占めています。例えば高齢者の中には「電気代がかかる、人工的な風が不快である」などの理由でエアコンの使用を控える方もおられます。また、一般に高齢になると「暑さを感じにくくなる」ため、高温や自身の体調変化(脱水など)に気づかない方も少なくありません。家族や近隣居住者などの地域コミュニティを活用しながら、「高齢者がエアコンを使用せず、熱中症になっていないか」を気遣うような環境整備も重要となります。



なお、厚労省・経済産業省・環境省はパンフレット「高齢者のための熱中症対策」を公表し、熱中症の予防には「水分補給」と「暑さを避けること」が重要であると改めて強調しています。未曽有の猛暑が続く中、こうした啓発ツールも活用した熱中症予防策の周知がますます重要でしょう。

高齢者の熱中症対策リーフレットも厚労省・経産省・環境庁が準備している



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