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260324ミニセミナー診療報酬改定セミナー2026

2025年7月診療分の医療費トップ疾患は医科全体・入院外では「本態性高血圧」、医科入院では「心房細動および粗動」—健保連

2026.3.9.(月)

昨年(2025年)7月診療分の医療費上位疾患などを見ると、新型コロナウイルス感染症は落ち着きを見せている。医療費シェアのトップ疾患を見ると、医科全体・医科入院外では「本態性高血圧」、医科入院では「心房細動および粗動」となった―。

また、依然として「乳がん」医療費が極めて大きなシェアを占めていることも確認できる(医科入院では4位、医科入院外では9位、医科全体では6位、いずれも男女計)—。

健康保険組合連合会(健保連)が3月3日に公表した「健保組合医療費上位30疾病に関する動向調査」(2025年7月診療分)結果から、こうした状況が明らかになりました(健保連のサイトはこちら)(2025年4月分の状況に関する記事はこちら)。

コロナ感染症は落ち着きを見せているものの、依然「流行→沈静化→流行・・・」を繰り返しており、状況にマッチした感染対策を心掛けることが重要でしょう(関連記事はこちら)。

また、乳がん検診の早期受診をより強く勧奨し、早期治療を促すことが、医療費の適正化にとっても、女性自身のQOL向上にとっても、社会にとっても非常に重要です(関連記事はこちら)。

医療費全体の医療費シェアトップは本態性(原発性<一次性>)高血圧

健康保険組合(健保組合)は、主に大企業に勤める会社員とその家族が加入する公的医療保険です。健保組合の連合組織である健康保険組合連合会(健保連)は、さまざまな角度からレセプトを分析し各種提言を行うなど、従前より「データヘルス」に積極的に取り組んでいます。

今般、昨年(2025年)7月診療分のレセプトをもとに、「健保組合加入者はどのような疾患に多くかかり、医療費がどの程度かかっているのか」を分析しました。調査対象は1272組合・2496万6060人の加入者のデータです。

まず医科全体で見ると、医療費シェアトップ3は、次のようになりました。
【2025年7月】
(1)本態性(原発性<一次性>)高血圧(症):医科医療費全体の2.88%(同年(2025年)4月に比べて0.04ポイント減)
(2)2型<インスリン非依存性>糖尿病 医科医療費上位30疾患1(2025年7月)[/caption]

医科医療費上位30疾患2(2025年7月)



またコロナ感染症は、▼昨年(2025年)1月には医療費全体の「2位」(シェア3.20%)▼同4月には「13位」(同1.17%)—でしたが、同7月には「12位」(同1.43%)となっています。依然として「流行→沈静化→流行・・・」を繰り返している状況が伺え、今後も状況を見ていく必要があります。

さらに、ほぼ女性のみの疾患である「乳房の悪性新生物」は、昨年(2025)年7月には「男女計の医科医療費第6位」に入り、医科入院医療費に対するシェアは1.90%を占めています(本年(2025年)4月時点では第5位・1.94%)。早期の治療が生存率向上にとって極めて重要なことから、検診の受診勧奨、自己点検などをさらに啓発していく必要があります。

医科入院の医療費シェアトップは心房細動・粗動、乳がん医療費は4位

次に医科の「入院」に限定して医療費シェアを見てみると、トップ3は、次のような状況です。
【2025年7月】
(1)心房細動及び粗動:医科入院医療費の3.03%(昨年(2025年)4月に比べて0.08ポイント減)
(2)脳梗塞:同1.82%(同増減なし)
(3)処置の合併症:同1.78%(同0.06ポイント増)

医科入院医療費上位30疾患1(2025年7月)

医科入院医療費上位30疾患2(2025年7月)



コロナ感染症は、▼昨年(2025年)1月には「6位、医療費シェア1.63%」▼同4月には「13位・同1.24%」—となり、同7月には「12位・同1.21%」となりました。今後の状況を見守る必要があります。

また「乳房の悪性新生物」は、入院では「4位・医療費シェア1.78%」となりました。▼昨年(2025年)1月には「5位、医療費シェア1.76%」▼同4月には「2位・同1.95%」—であり、「乳がん患者が依然として多い」ことから早期発見・早期治療の重要性をここでも再確認できます。

医科入院外でも乳がんが医療費シェア第9位を占める

医科の「入院外」に目を移すと、医療費シェアトップ3は次のようになっています。
【2025年7月】
(1)本態性(原発性)高血圧(症):医科入院外医療費の3.65%(昨年(2025)年4月に比べて0.01ポイント減)
(2)2型<インスリン非依存性>糖尿病 医科入院外医療費上位30疾患1(2025年7月)[/caption]

医科入院外医療費上位30疾患2(2025年7月)



コロナ感染症は▼昨年(2025)年1月には「2位・3.69%」▼同4月には「20位・1.15%」—でしたが、同7月は「13位・1.50%」となっています。若干の増加が見られ、今後の状況をしっかりと見ていく必要があるでしょう。依然として状況にマッチした感染対策が重要なことが分かります。

なお外来においても、「乳がん」が医療費シェアの上位疾患に入っています。男女計の医科入院外医療費で、昨年(2025年)7月には「9位・1.95%」となっています(1月は11位・医療費シェア1.90%、4月は「10位・1.94%」)。医療保険者も、こうした状況を重視し、「さらなる検診受診勧奨の強化など」を検討・実施することが強く求められます。



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