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成人女性の21.1%が「高コレステロール」状態―厚労省

2020.1.24.(金)

成人男性の18.7%、成人女性の9.3%について「糖尿病」が強く疑われる。同じく、成人男性の36.2%、成人女性の26.0%が「高血圧」であり、さらに成人女性の21.1%が「高コレステロール」状態である―。

厚生労働省が1月14日に公表した2018年の「国民健康・栄養調査」結果から、こうした状況が明らかになりました(厚労省のサイトはこちら)(前年の記事はこちら)。

成人男性の18.7%、成人女性の9.3%で、「糖尿病」が強く疑われる

「国民健康・栄養調査」は、健康増進法に基づいて国民の▼身体の状況▼栄養素の摂取量▼生活習慣の状況―などを明らかにするもので、国民の総合的な健康増進を図るための基礎資料となります。Gem Medでは、(1)糖尿病(2)血圧(3)血中コレステロール―の状況に注目しました。

糖尿病が強く疑われる人(現在では、HbA1c(NCSP)値が6.5%以上等)の割合は、男性(20歳以上、以下同)で18.7%(2017年の前回調査に比べて0.6ポイント増加)、女性(20歳以上、以下同)で9.3%(同1.2ポイント減少)となりました。厚労省は前年調査と同じく、「この10年間で見ると、有意な増減は見られない」とコメントしていますが、男性では「2015年に次いで2番目に多く、かつ3年連続で増加している」状況などを重く受け止める必要がありそうです。

糖尿病が強く疑われる人の割合の推移(2018年国民健康・栄養調査1 200114)



年齢階層別に見ると、男女のいずれでも、年齢が上がるにつれて「糖尿病が強く疑われる」人の割合が高まる傾向は同じですが、男性では「60-69歳で糖尿病が強く疑われる人の割合が、激増している(前年度に比べて5ポイントも増加)点が注目されます。男性では、わずかですが、「70歳以上」よりも「60-69歳」のほうが「糖尿病が強く疑われる」人の割合が高くなっています。

年齢階級別に見た糖尿病が強く疑われる人の割合(2018年国民健康・栄養調査2 200114)



2019年以降の調査結果に注目が集まりますが、「生活習慣の改善」と「重症化予防」をさらに強力に進めていくことが重要です。

成人男性の36%、成人女性の26%が高血圧

血圧に目を移すと、高齢化の影響を除去した年齢調整後の状況では「男女ともに緩やかな減少傾向がある」と見ることができそうです(女性では若干の増減があるが)。

2018年の収縮期(最高)血圧の平均(年齢調整後)は、▼男性:130.3mmHg(前年から増減なし)▼女性で123.3mmHg(同0.5mmHg低下)となりました。健康日本21(第2次)では、最高血圧の平均値について、「男性では134mmHg、女性では129mmHgに抑える」という目標値を掲げており、男女ともに目標値をクリアできている格好です。

最高血圧の推移(2018年国民健康・栄養調査3 200114)



また、最高血圧が140mmHg以上の人の割合(年齢調整前)は、男性で36.2%(同0.8ポイント減少)、女性で26.0%(同1.8ポイント減少)ですが、高齢化の影響を除去(年齢調整)すると、男性で28.0%(同1.9ポイント増加)、女性で19.0%(同1.2ポイント減少)となり、「男性で増加してしまっている」状況が伺えます。今後の動向にも注目する必要があるでしょう。

最高血圧140mmHg以上の割合の推移(2018年国民健康・栄養調査4 200114)

成人女性の21.1%が高コレステロール状態

また血清総コレステロールを見てみると、血清総コレステロールが240mg/dL以上の人の割合は、男性で12.2%(同0.2ポイント減少)、女性で21.1%(同1.3ポイント増加)となっています。女性では、ついに「2割」の大台に乗ってしまいました。

高齢化の影響を除去しても、コレステロール値の高い人の割合が増加しており、要注意と言えます。

高コレステロール者の割合の推移(2018年国民健康・栄養調査5 200114)



健康日本21(第2次)では「総コレステロール値が240mg/dL以上の人の割合を男性では10%、女性は17%にまで抑える」という目標値を掲げていますが、とくに女性において課題が多そうです。血清総コレステロール値が高くなれば▼動脈硬化▼心筋梗塞▼脳梗塞―などの循環器疾患リスクが高まるため、「成人女性のほぼ2割超が高コレステロール」という状況に早急に手を打つ必要があります。

血清nonHDLコレステロール値の推移(2018年国民健康・栄養調査6 200114)

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