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大学における4年間の看護師教育推進、保健師・助産師教育の大学院課程への移行進めよ―日看協

2022.4.22.(金)

「大学における4年間の看護師教育推進」「保健師・助産師教育の大学院課程への移行」を速やかに行うべきである―。

日本看護協会は4月18日に、文部科学省高等教育局の増子宏局長に宛てて、2023年度の予算・政策においてこうした点を実現してほしいとの要望書を提出しました(日看協のサイトはこちら)。

看護ニーズの高度化・多様化に対応するため履修単位数も増加を続けている

日看協の増子高等教育局長への要望内容は、医療・看護ニーズが高度化・多様化する中で「質の高い看護系人材」の揺曳を推進するために、(1)大学における4年間の看護師教育推進(2)大学での保健師・助産師教育についての大学院教育への移行—を求めるものです。

医療・看護ニーズが高度化・多様化し、看護職員の役割も深く、かつ幅広くなっています。このため看護系大学における教育カリキュラムも随時見直され、履修単位数が増加しています。この4月(2022年4月)からの新カリキュラムでは、従前に比べて看護師で5単位増の102単位、保健師・助産師で3単位増の31単位となっています。同じ教育年限の中で履修単位数が増加を続けた場合、人間の能力には限界があるために「講義や実習の内容を消化しきれない」事態が生じる恐れもあります。

日看協の調べでは、看護系大学において「看護師養成と保健師養成とを合わせて行う」ケースが249課程」、「看護師養成と助産師養成とを合わせて行う」ケースが82課程、さらに「看護師養成と保健師養成と助産師養成とを合わせて行う」ケースも78課程あります。

看護師等の履修単位数が増加している



日看協では「4年間で複数専門職に関する内容を教授することは極めて困難である」とし、上述のとおり(1)大学における4年間の看護師教育を推進してほしい(2)大学での保健師・助産師教育についての大学院教育への移行を速やかに進めてほしい―と要望しています。

なお、厚労省の「看護基礎教育検討会」の報告書(2019年10月、厚労省のサイトはこちら(本文)こちら(概要))でも、▼現行の教育課程の修業年限を前提とした教育内容の検討には限界がある▼看護基礎教育について修業年限の延長も含めた教育内容・方法を検討する場を早急に設置する必要がある―旨が提言されていることを日看協は付言しています。



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