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診療報酬改定セミナー2024 2024年度版ぽんすけリリース

精神安定剤のエチゾラムと睡眠障害改善剤のゾピクロン、1回の投与日数を30日分に制限―厚労省

2016.10.14.(金)

 精神安定剤のエチゾラム(販売名:デパスなど)と睡眠障害改善剤のゾピクロン(販売名:アモバンなど)について、11月1日より診療情報上の処方日数上限を30日に設定する―。

 厚生労働省は13日に、通知「療担規則及び薬担規則並びに療担基準に基づき厚生労働大臣が定める掲示事項等の一部改正について」の中でこうした点を明らかにしました。

向精神薬は濫用の恐れがあるため、診療報酬上、処方日数に上限を設定

 「向精神薬」は濫用の恐れがあるため厳重な取り扱いをすることが求めており、厚労省は向精神薬である内服薬について、療担規則や掲示事項等告示などで、投薬期間の上限を▼14日▼30日▼90日―のいずれかに規定する措置をとっており、向精神薬のうち「不安や睡眠障害等に対し処方する頻度の高いもの」の上限は30日に設定しています。

 14日にエチゾラムとゾピクロンが麻薬及び向精神薬取締法上の「向精神薬」に指定されたため、上記の措置に倣って、両薬剤の投薬期間上限を「30日」に制限することになったものです。すでに、中央社会保険医療協議会・総会で了承が得られています(9月28日)。

エチゾラム(販売名「デパス」など)とゾピクロン(販売名「アモバン」など)について、1回の処方日数が30日に制限されることとなった

エチゾラム(販売名「デパス」など)とゾピクロン(販売名「アモバン」など)について、1回の処方日数が30日に制限されることとなった

 なお、この投薬期間上限は11月1日から適用されますが、厚労省では10月14日から31日までの間であっても、「投与期間に上限が設けられている麻薬又は向精神薬の処方は、薬物依存症候群の有無等、患者の病状や疾患の兆候に十分注意した上で、病状が安定し、その変化が予見できる患者に限って行うものとする」との規定(「「療担規則及び薬担規則並びに療担基準に基づき厚生労働大臣が定める掲示事項等」及び「保険外併用療養費に係る厚生労働大臣が定める医薬品等」の実施上の留意事項について」の第10の4(4))を踏まえて、適切な処方を行うよう求めています。

 
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