10連休に向けて介護事業所・施設は医療機関等と連携を、レセ提出期限は5月13日まで延長―厚労省
2019.4.5.（金）
今年（2019年）4月27日から5月6日までの10連休において、介護サービス事業所・施設において利用者の処遇に支障を来さないよう、医療機関等との連携を十分にしてほしい。またレセプト（介護報酬の請求）については、通常より遅らせ「5月13日」までの提出を認める。
厚生労働省は、こういった内容の通知を行っています（3月20日付「本年4月27日から5月6日までの10連休における介護保険サービス等提供体制に関する対応について」、および3月29日付「本年4月27日から5月6日までの10連休に伴う介護報酬等の請求等の取扱いについて」）。
10連休中に状態悪化した利用者・入所者の処遇に支障なきよう、医療機関等との連携を
今上天皇陛下が今年（2019年）4月30日に退位され、皇太子殿下が5月1日に新たな天皇に即位されます。これに伴い、政府は4月27日から5月6日までを「10連休」とすることを決定しています（天皇の即位の日及び即位礼正殿の儀の行われる日を休日とする法律）。
例えば介護保険施設の入所者の容態が悪化した場合や、転倒などにより骨折等した場合には、適切に医療機関等に搬送などする必要がありますが、10連休中には閉院する医療機関等も少なくありません。
そこで厚労省は、「利用者の処遇に支障を来さないよう、医療機関等との連携協力体制の確保が必要」と強調し、自治体や介護関係者に必要な体制を確保するよう求めています。
医療機関等の開院情報については、各都道府県において2次医療圏ごとに▼2次救急に対応する医療機関▼外来診療を実施する医療機関▼開局する薬局など―を把握し、公表することになっており、これらの情報を十分に確認するとともに、連携先医療機関と個別に連絡をとり、緊急時の対応体制などを事前に組んでおく必要があるでしょう（関連記事はこちら）。
また、通常であればレセプト（介護報酬請求書、明細書）の提出期限は5月分は10日（5月10日）となります。ただし10連休があるため、請求事務を行うスタッフの休暇等により間に合わない（非常に厳しい）ケースも出てくると考えられることから、厚労省は「レセプトの提出期限を5月13日まで延長する」考えを示しています。ここに間に合わなかった場合には、翌月分（6月分）請求扱いとなります。
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