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【締め切り間近】自院のがん診療内容を他院と比較し、「がん医療の均てん化と質向上」を考えるCQI研究会総会(8月30日開催) 初の「現況報告」分析

2025.6.16.(月)

がん診療連携拠点病院(以下、がん拠点病院等)などの間でも、がん治療の内容や実績に大きな違いがあります。厚生労働省の「がん診療提供体制の在り方に関する検討会」でも2022年夏に、こうした点を踏まえた「がん拠点病院などの整備指針(指定要件)見直し」を行い、現在、新たながん拠点病院等体制がスタートしています(関連記事はこちら(がん診療連携拠点病院等)こちら(小児がん拠点病院)こちら(がんゲノム医療中核拠点病院)こちら(がんゲノム医療拠点病院))。

そうした中で「CQI(Cancer Quality Initiative)研究会」(代表世話人:藤也寸志・九州がんセンター名誉院長)では、全国がん拠点病院の「DPCデータをもとにした各病院の治療内容・実績比較」「各病院のクリニカルパス比較」などについて、全がん種を病院実名でベンチマークを可能とした「キャンサーダッシュボード:CDB」をCQI会員サイトで提供しています(CQI研究会のサイトはこちら、CQI研究会会員リストはこちら)。

また本年(2025年)8月30日には第17回CQI研究会が開催されます(第17回CQI研究会申込サイトはこちら(6月20日が申し込みの締め切りです。お急ぎください))。

第17回研究会、胃・前立腺・肺がんの改善事例、食道がんの化学療法などの事例発表

「CQI(Cancer Quality Initiative)研究会」は、がん医療の質向上を目指す有志施設が集まり、2007年に設立した研究会です。会員病院は本年(2025年)5月末時点で242施設にまで拡大しています。

参加施設の診療プロセスについてDPCデータ等を用いて分析し、お互いの施設名を開示した形で病院間比較。その分析結果を各病院にフィードバックすることで「質改善」活動を支援し、その結果として「がん医療の均てん化」推進が期待されます。Gem Medを運営するグローバルヘルスコンサルティング・ジャパン(以下、GHC)は、DPCデータに基づく診療内容・実績の分析を通じてCQI研究会の活動を支援しています。

8月30日には第17回の研究会が開催されます(前回第16回研究会に関する記事はこちら)。

第17回CQI研究会では、次のようなプログラムが予定されています。
(1)周術期がん治療の経年変化および改善の事例発表
・胃がん(愛知県がんセンターより)
・前立腺がん(神奈川県立がんセンターより)
・肺がん(栃木県立がんセンターより)
(2)がん化学療法の実態
・食道がんにおける周術期ケモの治療選択と治療完遂等(副作用マネジメント)(がん研究会有明病院より)
(3)現況報告書を用いた分析
・診療体制、診療実績、各種がん医療の体制、カンファレンスなどの分析

「自院の診療内容」と「他院の診療内容」とを比較することで、「自院のがん診療の質向上」を図ることが可能となります。ぜひご参加ください。「6月20日」が参加申し込みの締め切りです。急ぎ参加のお申し込みをなさってください。

CQI研究会では、参加病院のデータをベンチマークし、がん医療の質を高める支援を行っています

病院によって、回復・内視鏡などの術式選択には特色がある(CQI研究会1 210828)



なお、同日の午前中には「働き方改革への挑戦」として、CQI研究会ご参加者様向けに「特別セミナー」も開催予定です



【開催概要】
■第17回CQI研究会
・日時:令和7年8月30日(土)12:30~13:30(特別セミナー)、14:00-16:30(CQI研究会)
・会場(開催方法):対面(都内予定)とWebのハイブリッドセミナー
・参加対象病院:がん診療連携拠点病院等(国指定)
・参加対象:院長、副院長、診療部長、看護部長、事務部門(経営企画、医事課等)
・参加費:お一人様1000円(税込)

●お申込みは、こちら(6月20日が申し込み締め切りです。お急ぎください)から



【CQI研究会世話人(五十音順)】
愛知県がんセンター:山本 一仁病院長
公益財団法人がん研究会有明病院:渡邊雅之副院長・消化器外科部長
岩手県八幡平市病院:望月泉事業管理者(兼八幡平市立病院統括院長)
岩手県立中央病院:臼田昌広院長
九州がんセンター:藤也寸志名誉院長(代表)
神奈川県立がんセンター:岸田健副院長・地域連携室長・泌尿器科部長
九州がんセンター:森田勝院長
四国がんセンター:吉田功血液腫瘍内科医長
千葉県がんセンター:加藤厚病院長
栃木県立がんセンター:中原理恵呼吸器外科科長



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