変えるべきは変え、守るべきは守り、未来へと進む―日病、新会長に相澤孝夫氏を選出
2017.5.29.(月)
日本病院会の社員総会・理事会が27日に開かれ、新会長に相澤孝夫氏(社会医療法人財団慈泉会相澤病院理事長)が選出されました。
相澤新会長は、「病院取り巻く環境は非常に速いスピードで大きく変わっている。病院経営も非常に厳しい中だが、前任の堺会長が7年間で行った病院会の改革、病院の状況をよくするための新たな試みを踏襲して、発展させていきたい。大切なのは、時代の要請をしっかりと認識し受け止めることはでないか。変えるべきところは変え、守るべきところは守り、新しい未来に向けて進んでいきたい」と社員総会で抱負を語りました。
また社員総会終了後の記者会見では、「時代の変化に合わせて病院も対応していかなければならない。個々の病院の在り様は「提供している医療」「地域の状況」による千差万別であるが、『見える化』を進めることと、『人材育成』が共通の重要事項であろう。前者では『個々の病院の見える化』にとどまらず、『地域がどのような状況になっているかの見える化』も必要となる。また、後者では専門医制度、働き方改革にどう対応するのか、さらにこれまでに日病が進めてきた『経営管理士の育成』、昨年からスタートした『副院長クラス研修』も充実していきたい」と強調。
さらに「人口構造の変化、国家財政の厳しさから目を背けてはいけない。医療側の大変さをしっかり国民に発信し、また国民側・患者側の大変さも受け止め、財政当局ともしっかりと対峙しなければいけない」と、今後の医療制度改革などに向けた意気込みも述べています。
日本病院会の新執行部は、次のような体制となっています(敬称略)。
【会長】相澤孝夫(社会医療法人財団慈泉会相澤病院理事長)
【会長代行副会長】末永裕之(小牧市民病院病院事業管理者)、万代恭嗣(JCHO東京山手メディカルセンター院長)
【業務執行副会長】
▼総務担当:岡留健一郎(福岡県済生会福岡総合病院)
▼医療政策担当:島弘志(社会医療法人雪の聖母会聖マリア病院病院長)
▼人材育成担当:小松本悟(足利赤十字病院院長)
▼情報発信担当:大道道大(社会医療法人大道会森之宮病院院長)
なお、同日の理事会・社員総会では堺常雄前会長(聖隷浜松病院総長)が名誉会長に推挙され、了承されています。
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