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ヒトT細胞白血病ウイルス感染の有無を判断する新検査方法を11月から保険収載—厚労省

2017.11.7.(火)

 ヒトT細胞白血病ウイルス(HTLV-1)への感染の有無を判断するための検査について、従来(WB法)よりも簡便な新たな方法(LIA法)を保険適用する—

厚生労働省は10月31日に通知「検査料の点数の取扱いについて」を発出し、こういった点を明らかにしました(厚労省のサイトはこちら(通知)こちら(中医協資料))。11月1日から適用されています。

既存検査と同程度の性能を有し、より簡便な手法を開発

 HTLV-1は、白血球の一種であるTリンパ球に感染して、白血病を引き起こします。このウイルスに感染しているかどうかを調べるため、診療報酬点数表上、D012【感染症免疫学的検査】の52【HTLV-1抗体(ウエスタンブロット法)】(432点)が保険収載されています。

今般、既存の「ウエスタンブロット法」(WB法)と同等の検査性能を有し、かつより簡便な操作法である「ラインブロット法」(LIA法)が開発されたことを受け、この新検査方法が保険収載されることとなったものです(10月25日の中央社会保険医療協議会総会で承認)。

従来法(WB法)と新方法(LIA法)の違い

従来法(WB法)と新方法(LIA法)の違い

 
 具体的には、D012【感染症免疫学的検査】の52【HTLV-1抗体】について、▼HTLV-1抗体定性(D012【感染症免疫学的検査】の『13』▼HTLV-1抗体半定量(同)▼HTLV-1抗体(D012【感染症免疫学的検査】の『32』―によって陽性が確認された症例について、「確定診断」を目的として、ウエスタンブロット法またはラインブロット法によって行った場合に、432点を算定することが可能となります(従前はウエスタンブロット法のみ)。

 
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