2019年10月の消費税対応改定受け、無料DPC検索ソフト「ぽんすけ2019」をGHCがリリース
2019.10.21.(月)
2019年10月、消費税率の引き上げ(8% → 10%)に伴う臨時・特例の診療報酬改定が行われました。これに伴い、DPC点数表も改定されました。
グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン(GHC)はこのほど、DPCコードや傷病名ごとに具体的な診療報酬改定の影響が瞬時に分かるDPC検索ソフト「ぽんすけ」の最新版(ぽんすけ2019年度版)を公開しました(無料ダウンロードはGHCサイトから)。
ダウンロード後はインターネットの接続が必要ない、パソコン上で起動する無料のデスクトップアプリケーションソフトです。病院のセキュリティにも配慮した設計です。
病院のセキュリティに配慮し、「ぽんすけ」はインターネットに接続せずに使用可能
「ぽんすけ」は、DPCコードや傷病名ごとに、診療報酬改定前後の点数比較などができる無料のシミュレーションソフトです。このほど公開した「ぽんすけ2019年度版」では、「2018年度改定後の各点数等」と「今般の2019年度消費税対応改定後の各点数等」との比較を、各DPC病院の係数を加味してシミュレーションできます。
ところで、「職員の個々のパソコンからは、院内のイントラネットにはつなげられるが、インターネットには接続できない」病院も少なくありません。外部に接続し、情報セキュリティに支障が生じないようにとの配慮です。GHCでは、こうした点も考慮し、「ぽんすけ」をパソコン上で起動するデスクトップアプリとしています。したがって、ダウンロード後はインターネットに接続せずに「ぽんすけ」を使用できます。
なお、「ぽんすけ」の製品名由来を御存知ですか?Gem Medを運営するGHCの代表取締役社長・渡辺幸子の愛犬でGHCのカンパニードッグ「メアリ・ポンポン」(柴犬、メス、大阪在住)が1つ。さらに、面倒なDPC点数の計算が「ぽんぽんできるように」という意味を込めたのが1つです。
「ぽんすけ2018年度版」は、無料でどなたでもGHCサイトからダウンロードできます。是非、ご活用ください。
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