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人工透析の合併症治療薬「ロキサデュスタット錠」、当面、出来高算定は不可―厚労省

2019.11.21.(木)

J038【人工腎臓】の点数の中に、新たな「人工透析における合併症(腎性貧⾎)治療薬」である「ロキサデュスタット錠」(販売名:エベレンゾ錠20㎎、同50㎎、同100㎎)の費用は含まれており、出来高算定はできない。この場合、同錠は院内処方すること―。

厚生労働省は11月18日に通知「『診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について』等の一部改正について」を発出し、こうした点を明らかにしました。11月19日から適用されています(厚労省のサイトはこちら)。

医薬品を用いた「鼓膜穿孔閉鎖」に関する保険診療上の取り扱いも規定

J038【人工腎臓】の点数には、代表的合併症である「腎性貧⾎」治療薬である「エリスロポエチン製剤」「ダルベポエチン製剤」の費用が予め織り込まれています。

ところで、11月13日に開催された中央社会保険医療協議会・総会で、新薬の保険適用が承認され、その中には新たな「人工透析における合併症(腎性貧⾎)治療薬」である「ロキサデュスタット錠」(販売名:エベレンゾ錠20㎎、同50㎎、同100㎎)が含まれていました(11月19日に保険適用)。

本剤は経口薬であり、エリスロポエチン製剤などとは使用法が異なります。

ここで、本剤を「出来高算定」(J038【人工腎臓】と別に薬剤費を算定できる)とすれば、当該医療機関では「エリスロポエチン製剤等を使用していないにもかかわらず、その費用を算定している」ことになってしまいます。

このため同日の中医協で、J038【人工腎臓】の点数の中に「ロキサデュスタット錠(販売名:エベレンゾ錠)の費用が含まれていると扱う」こと、さらに「本剤は院内処方とする」(仮に院外処方があったとして、調剤薬局で本剤の費用算定ができなくなってしまう)ことが決まり、今回の通知発出となったものです。ただし、この取り扱いは2020年3月31日までとされ、2020年度の次期診療報酬改定に向けて、別途、人工腎臓の報酬論議が行われます。



また、同様に鼓膜穿孔閉鎖の効能効果が認められた新薬「トラフェルミン(遺伝子組換え)」(販売名:リティンパ耳科用250µgセット)も保険適用されました。これを踏まえ、厚労省は、▼「6か月以上続く鼓膜穿孔で、自然閉鎖が見込まれない患者」のうち、「当該鼓膜穿孔が原因の聴力障害を来し、かつトラフェルミンによる鼓膜穿孔閉鎖で聴力障害改善が見込まれる者」に対して、トラフェルミンによる鼓膜穿孔閉鎖を実施した場合に限り、K311【鼓膜穿孔閉鎖術】(一連につき1580点)の所定点数を準用して算定できる▼レセプトに「トラフェルミンによる鼓膜穿孔閉鎖を実施する医学的必要性の症状詳記」を添付する―ことを本通知で示しています。

 
 

 

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