電子処方箋の運用開始日は「来年(2023年)1月26日(木)」—厚労省
2022.12.23.(金)
厚生労働省は12月21日に、「電子処方箋の運用開始日を来年(2023年)1月26日(木)とする」考えを明らかにしました(厚労省サイトはこちら)。
電子処方箋は、オンライン資格確認等システムのインフラを活用し、これまで「紙」で運用されていた、医療機関から薬局への処方指示(処方箋発行)を「オンライン」で行うものです。
大まかな流れは以下のようになります(関連記事はこちら)。
(a)患者が医療機関を受診し、「電子処方箋の発行」を希望する(オンライン資格確認等システムでの資格認証や診察時などに確認、マイナンバーカード以外で受診する場合には口頭で確認する)
↓
(b)医療機関において医師が、オンライン資格確認等システムの中に設けられる【電子処方箋管理サービス】に「処方箋内容を登録」する
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(c)医療機関は患者に「電子処方箋の控え」(紙、アプリ)を交付する
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(d)患者が薬局を受診し、「電子処方箋の控え」を提示する
↓
(e)薬局において、薬剤師が【電子処方箋管理サービス】から「処方箋内容」を取得し、調剤を行う
↓
(d)患者に薬剤を交付する
このうち(b)および(e)において、患者同意の下で「過去に処方・調剤された薬剤情報」の閲覧が可能になるため、重複投薬や多剤投与、禁忌薬剤の投与などを「リアルタイム」でチェックし是正を図ることが可能になります。
これまで、「来年(2023年)1月の運用開始」と説明されてきましたが、今般、具体的な運用開始日を「来年(2023年)1月26日(木)とする」考えが明確にされました。
システム導入が完了した医療機関・薬局では、同日(2023年1月26日)より電子処方箋管理サービスに接続し、利用することが可能となります。「併用禁忌の回避」「重複投薬の防止」などがリアルタイムで可能となり(現在は請求情報が確定するまで待つ必要があり、長ければ1か月程度のタイムラグが発生してしまう)、質の高い効率的・効果的な医療提供が可能となります。
より多くの施設で、早期にシステム導入を完了させ、全国の医療機関・薬局で、すべての患者に対し質の高い効率的・効果的な医療を提供できる環境を整備することに期待が集まります。
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